2023年5月23日
サンディエゴ郡の住宅価格は3月、4月に2か月連続で緩やかな上昇ラインを描いたが、依然として1年前の価格を下回っていると、カリフォルニア州不動産業協会 (CAR) が5月中旬に報告した。
同協会によると、サンディエゴ郡内の一戸建て住宅の売却中間価格は4月に93万ドル台を示し、3月の約91.5万ドルから上昇したものの、昨年4月の約97.5万ドルに届かなかった。
サンディエゴ郡における今年4月の新築住宅販売件数と売却件数の比率は1.9となり、3月の1.7から僅かな上昇をみた。
CARの調査によると昨年4月の比率は1.6だった。
カリフォルニア州全体では、修正済み統計によると、4月の販売ペースは3月の281,050件と比較して月間で4.7%ダウン。
年間ベースでは昨年同時期の418,970件から36.1%下落した。
カリフォルニア州における4月の一戸建て売却戸数は7か月連続で30万件ペースを下回っている。
CARのジェニファー・ブランチーニ会長は「4月の住宅販売は前年比で減少したが、市場には競争力の回復傾向が感じられ、売却までの平均所要日数も1月の33日から4月は20日まで短縮された。
希望価格を上回る価格で成約した割合についても、年初の約2割に対し、4月は4割強に倍増している」と、地元メディアに語った。
不動産市場の活性化に伴い、4月はカリフォルニア州全体の住宅中間価格を押し上げ、半年ぶりに80万ドルを超えた。
(2023年6月16日号掲載)