2022年8月8日
サンディエゴ市議会は、水道料金改定に関する公聴会の通知を9月までに送付することを議決した。
8月8日には一部の住民がこの通知を受け取っている。
サンディエゴ市は輸入水のコスト上昇に対応するため、SD郡水道局 (CWA) からの転嫁という形で今年1月から水道料金を3%値上げした。
今回の水道料金改定議案が可決されれば、来年1月1日から最大率で再び3%上昇する可能性がある。
また、市当局は10年ぶりに、今年1月から下水道使用料を5%値上げしている。
SD市の説明では、これらの料金調整で水道と下水道サービスの歳入が増加し、老朽化したパイプや下水道本管を交換 (SD市内の各地区で大規模な工事を継続中。
2024年秋に完了予定) することで、市が進めている中核的なインフラの改良計画が実現するという。
また、地元の飲料水の供給を増やし、廃水処理コストの上昇を避け、海洋への排出を削減する画期的な水の再利用プロジェクト「ピュアウォーター事業」などの投資にも充当される見通し。
上下水道料金の変更レートは、口座の種類 (住宅用、商業用など)、下水道システムの使用状況、顧客層別に設定された基本料金と使用料金によって異なる。
現在、SD市は水の90%を輸入しており、その大部分はCWAから購入している。
その費用はここ数年上昇しており、市は同局から約2年ぶりに約3%の料金調整を言い渡された。
SD市公共事業企画調整課のリサ・セラヤ副事務局長は「水道料金の適正化には違いないが、インフレが加速するご時世でもあり、水道料金の値上げが住民に与える影響、とりわけ社会的弱者にとって厳しい負担になることは理解できる」と語った。
(2022年9月1日号掲載)