2022年8月5日
バイオ医薬品会社、ノババックス (Novavax) の新型コロナワクチンは免疫を増強する効果が確認され、発熱などの副反応が起きた割合も、他社ワクチンと比較して低い結果が出たとの報告がある。
ノババックスはタンパク質をベースにした技術で開発され、米国食品医薬品局 (FDA) から薬事承認を受け、B型肝炎、帯状疱疹、ヒトパピローマウイルス感染症などの治療薬として何十年も使用されてきた。
ノババックス製ワクチンは18歳以上を対象に、3~8週間間隔で2回接種する一次接種として認可された。
臨床試験では、このワクチンは軽度、中等度、重度のCovid-19の予防に90%の効果があるとされている。
サンディエゴ郡の新型コロナ感染状況は、入院者数が緩やかな減少傾向を示しているにもかかわらず、新規感染者数、累計感染者数、死亡者数が増加している。
米保健福祉省 (HHSA) の8月5日付け統計では、サンディエゴ郡内における1,446人の新規感染者と7人の死亡者が報告され、累積患者数は891,394人、死亡者数は5,424人に増加している。
サンディエゴ郡保健福祉課は7月30日、サンディエゴでもノババックスの新型コロナワクチンを接種できるようになったと発表した。
SD郡の副公衆衛生官キャメロン・カイザー博士は「症例と入院が増加している当地に必要なワクチン」と評価し、「サンディエガンはCovid-19による深刻な合併症を防ぐ安全な選択肢をもう一つ得た」と、ノババックスの有効性に期待を込めた。
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(2022年8月16日号掲載)