2022年11月10日
中間選挙と同時にサンディエゴ市議会議員の一部改選 (第2、4、6、8選挙区) が行われ、結果として、民主党が全9議席を初めて掌握し、リベラル色を加速する政策への道が開かれた。
一方で、議会が保守系有権者の声を無視するのではないかとの懸念も聞かれる。
単独政党が議席を独占したのはサンディエゴ市政史上初。
改選前は民主党8、共和党1の勢力図だったが、9対0に議席を増やした要因として、第6区で任期制限により議会唯一の共和党員が再出馬できなかったこと、他区で共和党から挑戦した2人が民主党現職議員との決選投票で敗れたことが挙げられる。
中北部の第6区では、再選権を失った共和党クリス・ケイト氏の後任として、民主党ケント・リー氏が同じ民主党のトミー・ハフ氏に圧勝した。
第6区 (ミラマー、ミラメサ、スクリプスランチ、ソレントバレーの一部) はアジア系住民が40%を占める。
リー氏の勝利により、アジア系米人が市議会で発言権を維持したことになる (同区の前市議ケイト氏もアジア系)。
11月8日に再選された他区の現職市議3人も民主党。
第2区ジェニファー・キャンベル氏と第4区モニカ・モンゴメリー・ステップ氏は共和党のライバルを大差で破り、ビビアン・モレノ氏は同じ民主党候補を下した。
12月12日の就任式で、当選した4氏はオール民主党の一員に加わる。
(2022年12月1日号掲載)