2022年11月4日
日本プロ野球の日本ハムからドラフト3位に指名された加藤豪将 (かとう・ごうすけ = 28、右投げ/ 左打ち、188cm/88.5kg) 内野手の入団が11月4日に決まった。
契約金と年俸を合わせて1億円 (推定) で合意し、背番号は「3」。
今季米大リーグでデビューし、メッツ傘下3Aシラキュースで自由契約となった。
加藤選手は東京都内のホテルで入団記者会見を行い「まだ本当に信じられない。
自分がここで会見をやって新庄剛志監督の隣で話をしているのが夢のよう」と喜んだ。
2013年にヤンキースからドラフト2巡目で指名され、今季ブルージェイズでメジャーに初昇格し8試合で初安打もマークした。
「(日本のプロ野球は) 全然違うスポーツだと思う。どこまで通用するのかは想像できないが、マイナーで取り組んできたメンタルや自信はどのスポーツ、世界でも通用する」と語った。
11月7日から始まる沖縄県国頭村 (くにがみそん) での秋季キャンプに参加する予定。
新庄監督は「セカンドで5、6番あたりを打ってもらえれば強くなるんじゃないか」と期待した。
加藤選手はカリフォルニア州生まれで、少年期はサンディエゴで過ごした。
コール・ハメルズ投手、ハンク・ブレイロック内野手などの一流大リーガーを輩出しているSD市内のランチョバーナード高に進学し、高校時代に打率.411/本塁打25/打点114の好記録を残し、数々のアワードを受賞。
2013 年にUCLA への推薦入学がほぼ決定していたが、ヤンキースから大型内野手として嘱望され、同年6月のMLB ドラフト会議2巡目の指名を受け、マイナーリーグ契約で入団する。
日本国籍 (両親は日本人) のアマチュア選手がMLB ドラフトで100番以内に指名されたのは加藤選手が初めてだった。
自宅では日本のプロ野球は日本ハム戦しか放送されていなかったという。
「小さい頃から見ていたチームでファンだった」と胸を躍らせた。
*Picture:© HOKKAIDO NIPPONHAM FIGHTERS
(2022年11月16日号掲載)