2023年1月12日
トッド・グロリアSD市長は1月11日、任期3年目となる年頭施政方針演説をサンディエゴ・シビック・シアターから伝えた。
会場に聴衆を集めて行われた市長の演説は市の公式ホームページからネット中継され、インフラ整備、治安改善、ホームレス対策、購入可能な住宅建設の推進に焦点を当てた。
インフラ整備については、遅れを取っている市内の道路補修 (歩道を含む) を喫緊の課題とし、SD市政史上最大額となる見込みの投資を確約。
また、2023会計年度 (2022年7月1日~2023年6月30日) は既に合計283マイルに及ぶ市道を修復しており、 舗装/再舗装率が前会計年度より40%以上アップしている実績を強調した。
さらに、13の新設公園がオープン、3つの新消防署の建設も進行中と述べた。
昨年の年頭演説では、市内の犯罪増加率が前年比+13%と悪化し、中でも暴力犯罪+11%、憎悪犯罪+65%という数字に危機感を露わにしていた。
大幅な予算増額を公約し「サンディエゴの無法地帯をなくす」と誓ったグロリア市長は、今年の演説で「犯罪全体は昨年比-7.5%減少した。
財産犯罪は-9.7%、重大暴力犯罪は-13%と改善している」と、治安強化の成果を誇らしげに語った。
市長は、ダウンタウン地区のホームレス人口が5か月連続で過去最多を記録したことを憂慮。
昨年だけで路上生活者が2,200人以上増えた事実を踏まえ、ダウンタウンの旧中央図書館を緊急シェルターに当てる計画も明らかにした。
From SD CityTV Live Stream / © The City of San Diego
(2023年2月1日号掲載)