Friday, 29 March 2024

コンピュータ障害で航空便欠航 SD国際空港でも足並み乱れる


2023年1月13日

カリーヌ・ジャン=ピエール大統領報道官は1月11日の記者会見で、米連邦航空局 (FAA) のシステム障害が発生し、同日午前に米国内の航空便出発が一時停止した問題をめぐり、バイデン大統領が再発防止に向けて詳しい原因究明を運輸省に指示したと語った。

各空港や運航便に災害などの発生状況を通知する「ノータム」 (Notice to Air Missions) と呼ばれるシステムで深刻な不具合が起きたという。


報道官は「FAAはこのようなことが繰り返されないように、根本原因の究明に向けて積極的に取り組んでいる」と強調し、サイバー攻撃が原因ではないという見方も改めて示した。

米議会上院商業科学運輸委員会のマリア・カントウェル委員長も原因を調査する意向を示した。


FAAは10日午後11時頃 (西部時間)、航空便への安全情報通知システムが機能停止に陥った事態を確認し、直ちに全米の航空会社に国内便の出発を見合わせるよう通達した。

この影響を受けて、全米の空港で4,300便以上が遅延を余儀なくされ、約700便が欠航となった。


サンディエゴ国際空港でも航空旅客の足並みが乱れた。

翌11日午前6時30分に同空港の到着便ボードには全便のスケジュール正常化が表示されたものの、依然として出発便は全便の遅延・欠航が続いていた。

   
システムが完全復旧したのは2日後の1月12日だった。



(2023年2月1日号掲載)