2022年4月4日
数値化した不動産情報をオンラインで提供するエニータイム・エスティメット社の最新調査によると、米国の住宅価格は過去20年間で断続的に上昇し、カリフォルニア州の住宅中間価格は全米最大のアップ率277%を示した。
カリフォルニア州の住宅中間価格が初めて12万ドルを超えたのは1985年で、この年、ベビーブーマー (1946~64年生まれ) のほとんどが30代だった。
2022年に彼らの子供たちが同じ節目を迎えるが、ここ数十年にわたり、年収の平均増加率はインフレ率の上昇に追いついていない。
2021年以降、カリフォルニア州のインフレ率は7.5%跳ね上がり、州民はガソリンから食料品に至るまで、その影響を実感している。
しかも昨年、住宅価格は20%上昇し、インフレ率を上回った。
中間層にとって住宅購入はさらに難しくなっている。
サンディエゴではこの20年間で住宅価格が約3倍に跳ね上がり、2000年の約23万ドルから今年3月に約85万ドルへと上昇 (+275%)、過去最高額を更新した。
昨年12月から今年3月までの短期間で75万ドル台から約10万ドルアップしたのが注目される。
これほど急激な価格上昇が起きている理由として、過去1年半の住宅ローン金利が記録的に低く、住宅需要を爆発的に増大させたと多くの専門家が指摘する。
調査報告は、住宅価格が200%を超えて上昇した全米の13都市を特定。
リストに含まれているカリフォルニア州の都市は以下の通り:① サンフランシスコ (+290%)、② ロサンゼルス (+280%)、③ リバーサイド (+278%)、④ サンディエゴ (+275%)、⑤ サンノゼ (+261%)、⑥ サクラメント (+237%)。
*関連記事の詳細は https://anytimeestimate.com/research/housing-prices-vs-inflation/#housing-by-city
(2022年4月16日号掲載)