Thursday, 18 April 2024

“新局面” を迎えたコロナ対策、SDの入院者数 ↓ 英国、中国で新変異株「オミクロンXE」出現

2022年4月7日

バイデン大統領は3月30日、ホワイトハウスで新型コロナウイルス対策に関する記者会見に臨んだ。

「新たな局面に入った。コロナは収束していないが、もう私たちの生活を振り回すことはない」と述べ、バイデン政権による取り組みの成果を宣言した。

また、バイデン大統領は50歳以上に認められた4回目のワクチン接種を自らその場で受けてみせた。


バイデン氏は、検査で陽性反応を示した場合に備えて、直ちに治療を可能とする拠点を全米に整備したと強調。

米政府は、地域の感染状況や接種/検査場所を探せるポータルサイトも開設した。

その一方で、追加の対策予算を議会が認めず、治療薬の調達が滞り始めている。

バイデン氏は「議会はすぐ行動する必要がある」と促した。


米国立衛生研究所 (NIH) は3月31日、ワクチンの最適な追加接種法を探す臨床試験を始めたと発表した。

既に実用化されているモデルナのワクチンや開発中の変異株用ワクチンを様々な組み合わせで接種し、できるだけ幅広いウイルスに抵抗力が付く方法を獲得するのが目的。

最初の結果を8月にも取りまとめたいとしている。


NIHによると、全米24か所の医療施設で、既に3回接種を済ませた600人の参加者を募っている。

治験者を6グループに分け、現行品のみやベータ株用とオミクロン株用の組み合わせ、デルタ株用とベータ株用の組み合わせなどを試してもらうという。

その後、1年以上にわたって血液を採取し、免疫がどう反応しているかを、安全性の裏付けとともに調査していく。

ワクチンの種類や参加者の数は今後増やす可能性もある。


現行の新型コロナワクチンは流行初期のウイルスを基に開発されており、多数の変異があるオミクロン株への効果は低下している。

ただ、オミクロン株用ワクチン単独で追加接種を進めた場合、初期のウイルスに近い変異株が新たに発生すると十分に防御できない恐れもある。

このため、NIHは今後現れる可能性のある変異株を含め、幅広い免疫反応を引き起こす手法を探しているという。


3月末統計の米国における新規感染者数は1日平均約26,000人で、1月のピーク時と比較すると97%減


中国では1日当たりの新規感染者が3月中旬から急増。

新型コロナウイルスの従来型オミクロン株「BA.1」と、派生型「BA.2」の遺伝情報が交ざったハイブリッド型XE」が英国に続いて出現した。

中国政府は4月6日、中国本土で前日に新たに確認された新型コロナウイルスの感染者が、空港検疫などを除き20,472人になったと発表。

無症状感染者数の公表を開始した2020年3月末以来、最多を更新した。

ロックダウン (都市封鎖) が続く上海市での感染拡大が目立ち、同日に最多の17,077人の陽性者を確認。

今回の感染拡大が一過性で終わるのかどうかは、現時点では不明だという。


サンディエゴ郡保健福祉課は4月6日、郡内のコロナウイルス累積感染者数752,078人累積死亡者数5,205人に増加したと発表し、1日当たりの新規感染者数255人死亡者数7人も併せて報告した。

これまでにCOVID-19の感染が確認されたSD郡住民の4.0%入院し、0.7%死亡している。

また、3月7日から4月5日までの新規入院者数は294人から110人へと減少し、集中治療室 (ICU) の患者数も57人から30人へと下降線を描いている。

5歳以上のSD郡住民のうち、295万人以上 (94.0%) が少なくとも部分接種を、259万人 (82.6%) が完全接種を終了。

さらに、合計1,221,004人 (55.7%) の郡住民がブースター接種を済ませているという。


ワクチン接種の予約とロケーション確認は myturn.ca.gov (カリフォルニア州公衆衛生局)、または coronavirus-sd.com/vaccine (サンディエゴ郡保健福祉課) へ。



(2022年4月16日号掲載)