2022年7月26日
7月25日早朝、メキシコ・バハカリフォルニア州北部で地震が2回発生し、サンディエゴでも揺れを感じた。
米国地質調査所 (USGS) によると、震源地は米国とメキシコの国境から南に約60マイル離れた海岸の町エルサウサルの近く (エンセナダ北方約7マイル)。
午前4時9分にマグニチュード2.5、午前4時21分にマグニチュード4.3の地震として速報で記録された。
12分の間に2回の有感地震が起きたことになる。
米国側では少なくとも200人が2回の揺れを感じ、USGSに報告している。
この地震による負傷者や構造物の被害は報告されていない。
USGSの資料によると、カリフォルニア州では毎年約500回の地震が発生している。
サンディエゴ郡は南カリフォルニアの他地域と比較して、地震が少ないと言えるが、1984年以降、同郡の地震活動はそれまでの50年間に比べて約2倍に増加している。
現地調査と実験室調査のデータによると、サンディエゴ郡で起こり得る最大級の地震は、ローズキャニオン断層 (SD市西部) によるM7.2、エルシノア断層 (SD郡北部) とサンハシント断層 (SD郡東部) によるM7.6の地震と予測されている。
長さ約19マイルのローズキャニオン断層は、SD市内ミッションバレー地区から北西に伸び、ラホヤのマウント・ソルダッドを通って太平洋に向かい、オーシャンサイド断層などと合流しており、都市部を直撃する危険度は最も高いと思われる。
SD郡で記録された最大の地震は1862年5月27日に発生した推定M6.0。
以降160年間、この規模を超える揺れは記録されていない。
(2022年8月16日号掲載)