2021年5月2日
パドレスのダルビッシュ有投手がサンディエゴのペトコパークでジャイアンツ戦に先発し、6回1/3を投げて3勝目 (1敗) を挙げた。
1本塁打を含む4安打1失点、今季自己最多の12奪三振、4四死球で試合は3-2だった。
最少失点で白星を呼び込むエースの働きだった。
1回に先制ソロを許し立ち上がりは球数がかさんだ。
「カットボール、スライダーに (タイミングが) 合っているな」と感じ取ると、縦の変化球のカーブやスプリットを多めに配球を修正。
6回は中軸から3連続三振を奪い、直後の勝ち越し点への流れをつくった。
3-1の7回1死から右前打と連続四球で満塁のピンチを招いて降板。
継投した左腕ティム・ヒルが代打に右翼ポール際への大飛球を打たれ「本塁打だと思った」と逆転も覚悟した。
ビデオ判定でファウルとなった後に2者連続三振で切り抜けると、「いつもは静かなヒルが気持ちを出したところに感動した」とベンチで雄叫びを上げた。
5試合連続で6回以上を投げて1失点と安定感が光る。
「(先発の) 1番手なので不甲斐ない投球は見せたくない。6、7回投げるのが当たり前ということが先発陣に浸透していくといいなと思う」。
投手の柱の自覚がにじんだ。
Picture:© MLB / San Diego Padres
(2021年5月16日号掲載)