2023年3月1日
2月24日朝、ミッションバレー~エルカホン~エンシニータスまで、サンディエゴ郡の広範囲にわたり、地震のような激しい揺れ、強風が吹きつけるような軋 (きし) みに驚かされたという報告がSNS上に飛び交った。
さらに、2月27日午後、サンディエゴ郡北部域に暮らす人々から、家が揺れ、窓がガタガタと音を立ててペットが動揺しているとのツイートが数多く発信された。
両日のミステリアスな現象について、米国地質調査所 (USGS) は「SD地区で (その時間帯での) 地震活動は確認できなかった」と発表。
住民の謎は深まるばかりで、不安を募らせている。
この怪現象で考えられる原因の一つとして、ソニックブーム (sonic boom=航空機が超音速で飛行する際に発生する衝撃波) があり、南カリフォルニアでは珍しくない現象とも言われている。
また、27日に発生したSD郡北部の現象については、キャンプペンドルトン海兵隊基地の戦闘機飛行と実弾射撃訓練が一因との推測も出ている。
大気の状態によっては、超音速飛行による風圧と銃弾の爆発音が増幅され、最大50マイル (約80キロ) 先まで届く可能性があるとのこと。
SD地区では2021年2月17日と同年3月10日にも同様の出来事が記録されているが、いずれもUSGS からは地震の報告はなかった。
(2023年3月16日号掲載)