2022年12月7日
大リーグの球団幹部や代理人らが一堂に会して移籍交渉などが進むウインター・ミーティングが12月5日、サンディエゴ市内のリゾートホテル、マンチェスター・グランド・ハイアットで開幕した。
日本勢ではプロ野球ソフトバンクから海外フリーエージェント (FA) 権で移籍を目指す千賀滉大 (せんが・こうだい) 投手に関心が集まり、ブルージェイズのジョン・シュナイダー監督は「質の高い投球を長い間続けている」と高く評価した。
ウインター・ミーティングは新型コロナウイルスなどの影響もあり、3年ぶりの開催となった。
FAとなっている有力選手の交渉やトレードが進展する場で、ポスティングシステムでメジャー移籍を目指す阪神の藤浪晋太郎 (ふじなみ・しんたろう) 投手やオリックスの吉田正尚 (よしだ・まさたか) 外野手の動向も注目されている。
千賀投手の代理人のジョエル・ウルフ氏は12月6日、サンディエゴで取材に応じ、5~6年の長期契約を希望していることを明らかにした。
同投手は11月に渡米して6~7都市を回り、チーム関係者との面談や球場の視察を行ったという。
強豪チームでのプレーを希望しており、ウルフ氏は「彼にとっては重要なこと。
今週で決まるとは思わないが、年内に決まる可能性はある。
彼は急いでいない」と語った。
ウルフ氏によると、これまでに6~12球団が獲得に乗り出しているらしい。
球団名は明らかにしていないが、メッツ、パドレス、ジャイアンツ、エンゼルス、ドジャースなどが含まれている可能性が高い。
米メディアの一部は、先発投手の補強を目指すパドレスには日本人エースのダルビッシュ有投手をはじめ、ソフトバンクの同僚だったロベルト・スアレス、ニック・マルチネスのブルペン2投手が所属し、千賀投手の能力を全開させる環境が最大限に整っていると指摘。
最もフィットしているメジャー球団はパドレスとも言えそう …。
(2022年12月16日号掲載)