2022年12月24日
非番の客室乗務員が3ポンドを超える合成オピオイドのフェンタニルを腹部に巻きつけ、サンディエゴ国際空港発の旅客機に搭乗しようとしたところ、不正所持が発覚した。
地元メディアが伝えた。
連邦検事局によると、ダラス在住の女性客室乗務員 (41) が昨年10月4日、非番時にダラス・フォートワース国際空港からサンディエゴに移動し、同日後半、腹部に不法薬物を括 (くく) りつけてサンディエゴ発のボストン便を利用しようとした事実を検察との司法取引で認めた。
検察の説明では、この客室乗務員はセキュリティ・プロトコルが厳しくない乗務員専用ラインを利用して保安検査を通り抜けようとしたが、通常の乗客審査ラインに誘導されたという。
訴状によると、彼女はウォークスルーの金属探知機とボディスキャナーで異状を検知され、TSA職員 (米運輸保安局員) による胴体部のセキュリティ・チェックで衣服に隠されたフェンタニルの確認に至った。
当初は取り調べに対し、自分が所持していたパッケージは「あなたが考えているような不正薬物ではない」と否定。
ダイエット目的で服用する “包み薬品” を同僚から渡されたと主張するなど抵抗を示していた。
司法取引には、客室乗務員という身分を利用し、罪を犯そうとした意思を認める内容が含まれている。
客室乗務員は12月23日にフェンタニルの不正流布を意図した所持の罪を認めた。
3月24日に判決が出る。
量刑は最高で20年の禁固刑。
*写真はイメージ
(2023年1月16日号掲載)