2023年5月11日
グーグルは5月10日、対話型人工知能 (AI) 「Bard (バード)」を日本語にも対応したと明らかにした。
バードは日本を含む180を超える国・地域で利用できるようになり、事前登録をせずに使える。
対話型AI「チャットGPT」や、マイクロソフトの「Bing (ビング)」との競争が激しくなりそうだ。
グーグルがカリフォルニア州で開催した開発者会議で表明した。
技術基盤となる言語モデルには最新版の「PaLM (パーム) 2」を採用し、従来より高性能化して比喩や慣用句も理解可能だと説明している。
バードは3月下旬から米国と英国を対象に英語で提供していた。
今回は日本語と韓国語への対応を始め、近く40言語で利用できるようになる。
質問の入力や回答に画像を使えるようにし、メールサービス「Gメール」との連携も強化する。
サンダー・ピチャイ最高経営責任者 (CEO) は「AIを企業、コミュニティー、全ての人にさらに役立つものにする」と述べた。
グーグルは同社として初めての折り畳み式スマートフォン「ピクセルフォールド」の日本の予約を6月20日から受け付け、7月中旬に発売することも発表。
広げると7.6インチ (約19センチ) の大型画面になる。
廉価版のスマホ「ピクセル7a」は5月11日に売り出した。
バードとチャットGPTの違いについては、チャットGPTは2021年までのデータベースを基本に学習しているので、情報がやや古くなる。
バードはグーグル検索で最新情報にアクセスして回答できるのが利点との声も聞かれる。
*Picture:© gguy / shutterstock.com
(2023年6月1日号掲載)