9/26/2023
米新興企業オープンAIは9月25日、対話型人工知能 (AI) のチャットGPTに音声による会話機能を追加すると発表した。
音声による直感的なコミュニケーションが可能になるとしている。
個人と企業の有料会員を対象に10月前半にも新機能の提供を始める。
オープンAIが公開したデモでは、「寝る前にラリーという名前のハリネズミの物語を聞かせて」と話しかけると、チャットGPTは生成した物語を人間のような声で再生した。
「どんな家に住んでいるの?」といった追加の質問にも音声で答えた。
チャットGPTへの質問に画像を添付できる機能も追加する。
自転車の画像を添えてサドルを下げる方法を質問したり、冷蔵庫の中身の写真から献立を聞いたりできるようになるという。
AIと会話できる音声アシスタントでは、アマゾン・コムの「アレクサ」やアップルの「Siri (シリ)」が知られる。
ただ、答えられない質問も多く、会話の範囲は限定的だった。
アマゾン・コムは9月20日にアレクサに生成AIを導入すると発表した。
新しい大規模言語モデルを使うことにより、スピーカー「エコー」などを通じて、従来より自然な対話や複雑な指示ができる。
米国で近く試験的に提供を始める予定で、販売された全てのエコーに対応する。
将来的には多言語化を目指す。
生成AI利用は、チャットGPTなど文字による対話機能が先行している。
アマゾンは音声サービスへの活用でアレクサの利用者拡大を図りたい考えだ。
*Picture:© TheCovertLynx / shutterstock.com