2021年3月31日
五輪で金メダルを獲得した経験を持つ米国の著名女性アスリート4人が3月、共同で新たなメディアを創設した。
動画投稿サイトや会員制交流サイト (SNS) を駆使し、将来が期待される女性選手らの活躍を発信。
スポーツ界での女性の地位向上を目指す。
創設メンバーには、サッカーのアレックス・モーガン (*写真右)、競泳のシモーン・マニュエル、バスケットボールのスー・バード、スノーボードのクロエ・キムの4選手が名を連ねた。
新たなメディアは「TOGETHXR (トゥギャザー)」。
「前進」や「団結」といった願いを込め、Eの文字をXに変えた造語だ。
メディアを立ち上げた背景には、女性選手は増えているのに、既存メディアが取り上げる割合が男性選手と比べ圧倒的に少ないとの問題意識がある。
なかなか報道されないため認知度が上がらず、観戦チケットの収入やスポンサー支援も増えない。
モーガン選手は米メディアの取材に「女性を阻む壁を打破するための取り組みだ」と述べた。
動画配信は、五輪出場を目指して練習する17歳の女性ボクシング選手を追ったドキュメンタリーの第1弾がユーチューブで12万回以上再生されるなど、まずまずの滑り出しとなっている。
日本の女性選手が対象となるかどうかは明らかになっていない。
公式サイトを通じてブランドのロゴが入ったアパレル商品の販売も手掛け、事業の成長につなげる方針だ。
Picture:© Romain Biard / shutterstock.com
(2021年4月16日号掲載)