日本人ピアニストが重傷 NY駅で暴行 支援の動き

2020年10月7日

米国を拠点に活動する日本人ジャズピアニストの海野雅威 (うんの・ただたか) さん (40 *写真) が、ニューヨーク市の地下鉄駅構内で若者グループに暴行され、右肩と腕の骨が折れるなど重傷を負ったことが10月5日に分かった。

演奏復帰の目処 (めど) は立っていない。新型コロナウイルス感染拡大による社会不安や景気低迷で、NY市は治安が悪化している。
 

海野さんによると、仕事から1人で帰宅中の9月27日夜、市中心部マンハッタンの駅ホームでたむろしていた男女8人ほどのグループから「体が触れた」と言い掛かりを付けられ、袋だたきに遭った。

金品は奪われなかったが、救急搬送され治療を受け、手術が必要になる可能性もあるという。

人種差別的な発言も受けて「死ぬかと思った」という。
 

ミュージシャンやファンの間で、海野さんを支援する動きが広がり、インターネットの募金サイト「ゴー・ファンド・ミー」では1日余りで約9万ドル (約950万円) が集まった。

海野さんは共同通信の取材に「目に見えない人と人とのつながりに感謝している」と述べ、早期復帰を誓った。
 

海野さんは2008年に渡米し、著名トランペット奏者の故ロイ・ハーグローブ氏らのバンドで活躍

新型コロナ流行でライブ中止や延期が相次ぎ、演奏動画の配信などに力を入れていた。


*写真は、米国を拠点に活動するジャズピアニストの海野雅威さん (本人提供・共同)


(2020年10月16日号掲載)