4/26/2023
バイデン大統領 (80) が4月25日、2024年大統領選への再選出馬を正式表明した。
史上最高齢の現職大統領として職務遂行能力を不安視する声が広がり、民主党内に熱狂はない。
共和党はトランプ前大統領 (76) がリードするが、有権者の大半は前回に続く両氏の再対決を望んでいない。
身を引かぬ高齢の両氏の姿勢が政治不信につながる恐れをはらむ。
NBCニュースが4月14~18日に実施した世論調査では、最も望ましい共和党候補として同党員の46%がトランプ氏を挙げた。
2位だったフロリダ州のデサンティス知事 (44) は31%で、大差をつけている。
民主党内では、再対決になればトランプ氏が支持基盤とする白人労働者票を取り込めるバイデン氏が最適との見方が根強い。
「大統領として悲惨なほど失敗したのに再選出馬するなんて信じられない。バイデンを倒す」。
トランプ氏はバイデン氏の出馬表明に先立つ声明で息巻いた。
ただ、有権者には冷ややかな見方が広がる。
NBCニュースの世論調査によると、有権者の70%がバイデン氏は再選出馬すべきではないと回答し、その半数近くが高齢を主な理由に挙げた。
民主党支持者に限っても51%が2期目を望んでいない。
トランプ氏についても60%が出馬すべきではないとした。
調査会社ユーガブなどが4月14~17日に行った世論調査では、38%が両氏の再対決を「疲弊」と表現。
民主、共和両党で世代交代が進まないことへの失望が滲 (にじ) む。