「利上げ開始、決める用意できている」
アトランタ連銀総裁、雇用と物価の条件整う
2015年12月8日
アトランタ連邦準備銀行のロックハート総裁は12月7日、ウォールストリート・ジャーナル紙 (電子版) のインタビューで 「利上げ開始を決める用意はできている」と述べた。
利上げの条件である「雇用の一段の改善」と「2%の物価目標達成への合理的確信」という条件が満たされているとも語った。
連邦公開市場委員会 (FOMC) 参加者の意見が完全に一致する必要はないとし、反対の声もある程度予想されるとしている。
一方で、物価が2%へと上昇していくという「より直接的な証拠を求めている」 とも強調。
利上げを開始することに異論はないが、その後の金利引き上げについては、物価目標の達成に向けて進んでいるという証拠がない場合「そこまで納得しているとは言えない」 という。
また、利上げ後も経済情勢次第で、全てのFOMC会合で「金利引き上げの可能性もある」との見通しも述べた。
FRBが利上げを議論していることについては1年以上前から話題となってきたと強調。
「新興国市場はFRBの利上げを待ち望んでいるか、少なくとも何らかの準備を整え、ドル高の経済環境を覚悟している」と強調。
利上げしても市場を動揺させることはないとの見方を示した。
(2016年1月1日号掲載)