照明つけて眠ると肥満?
米研究所発表、女性にリスク
2019年6月12日
照明やテレビをつけっぱなしにして眠るのは、中高年の女性にとって肥満のリスクを高めるとする研究結果を、米国立衛生研究所 (NIH) のチームが6月10日に発表した。
「真っ暗にして寝ることで、女性の肥満の恐れを減らせる可能性がある」としている。
明るい状態で眠ることと太ることの因果関係は不明だが、チームはホルモン分泌の乱れなどが関係している可能性があるとみている。
米国立衛生研究所のチームは、米国内の35~74歳の健康な女性約44,000人を対象にしたアンケートを分析。
5年あまり追跡調査した結果、寝室でテレビか明るい照明をつけたまま寝ていると回答したグループは、完全に真っ暗な状態で寝たグループと比べ、体重が5キロ以上増えるなど肥満度が高まった人の割合が大きかった。
常夜灯のような弱い明かりをつけて寝る人と体重増加に明らかな関係はみられなかった。
対象の女性は、アンケート開始時点で妊娠はしておらず、がんや心臓血管病の既往歴もなく、夜勤などで昼間眠る生活も送っていなかった。
(2019年7月1日号掲載)