「大統領が性的暴行」と告白
実名で作家、再選に痛手も
2019年6月23日
NYの女性作家ジーン・キャロルさん (75) が6月21日、トランプ大統領から23年前に性的暴行を受けたとワシントン・ポスト紙などで告白した。
新たな女性スキャンダルは大統領選挙戦に痛手となる可能性がある。
トランプ氏はホワイトハウスを通じて声明を出し「人生の中でこの人物に会ったことはない」と完全否定。
キャロルさんの主張は証拠がないなどとして「偽ニュース」と切り捨てた。
政権交代を狙う民主党がキャロルさんと関わっている情報があれば「早急に知らせてほしい」と訴えた。
キャロルさんによると、1995年秋か96年春ごろ、不動産経営者だったトランプ氏から他の女性へのプレゼントを選ぶのを手伝ってほしいと頼まれ、マンハッタンの5番街にある高級百貨店に2人で来店。
試着室で壁に頭を押し付けられ、タイツを引きずり下ろされ暴行を受けた。
キャロルさんは間もなく、親しかった2人のジャーナリストに告白。
警察への通報を勧められたが、通報はしなかった。
キャロルさんは今まで黙っていたことを悔やんでいたといい、打ち明けることで「(性的被害を) 名乗り出る女性を勇気づけたい」と語った。
(2019年7月16日号掲載)