電子たばこで初の死者か
米製品、日本と仕組み異なる
2019年8月25日
米国で中高生も含む若者の間で流行し問題となっている電子たばこを吸った後、深刻な肺の病気にかかった患者が死亡したとイリノイ州保健当局が8月23日に発表した。
電子たばこの関連が疑われる米国初の死者といい「電子たばこの利用には危険が伴う可能性がある」と指摘した。
日本で市販されるニコチンを含まない電子たばこと異なり、米国では主にニコチンを含む液体を専用装置で加熱して蒸気を吸う仕組みで、大麻関連の成分が入っている製品もある。
燃やすたばこより有害物質が少なく安全とされるが、長期的な健康への影響は不明。
世界保健機関 (WHO) は健康上のリスクがないわけではないと指摘している。
米疾病対策センター (CDC) によると、亡くなったのは成人で、この人を含め電子たばこを吸った後に重い肺の病気を患った人が8月22日時点で22州193人に上った。
電子たばこが原因とは断定していないが、含まれる成分が関係しているとみて調査を進める。
(2019年9月16日号掲載)