Wednesday, 17 April 2024

米上院でも駆け引き開始

 

米上院でも駆け引き開始

与野党、弾劾訴追にらみ

2019年12月17日

© Karl_Sonnenberg / shutterstock.com
トランプ大統領のウクライナ疑惑をめぐり、議会上院でも弾劾訴追後をにらんだ駆け引きが始まった。

野党民主党は下院に続き、トランプ政権中枢で外交・安全保障を統括したボルトン前大統領補佐官らの証言実現を要求。

共和党は早期幕引きを模索する。

民主党が多数派の下院は12月18日にもトランプ氏を弾劾訴追する。

舞台は与党共和党が多数を占める上院に移り、年明け早々から弾劾裁判が開かれる見込みだ。

米メディアによると、民主党上院トップのシューマー院内総務は15日、共和党のマコネル上院院内総務に書簡で、弾劾裁判でのボルトン氏やマルバニー大統領首席補佐官代行らの証言を要求。

下院では実現しておらず「公正な裁判」を求める姿勢を国民に訴える構えだ。

共和党は証人を呼ぶことで想定外の事態が起きるのを危惧。

早期の幕引きを図りたい考えだ。

ただ、トランプ氏は自らの潔白を証明するため、裁判の長期化も辞さない考えを示す。

ホワイトハウスで弾劾裁判を担当するボンディ元フロリダ州司法長官は15日、上院共和党と連携すると強調しており、今後の出方が焦点となる。


(2020年1月1日号掲載)