Thursday, 28 March 2024

死者推計で自粛要請決断か

対策なしは 20 万人

2020年3月19日

ニューヨーク・タイムズ紙 (電子版) は3月17日、トランプ大統領が新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、国民に10人を超える集まりや外食などの自粛要請を決断した背景には、対策を取らない場合、米国内で220万人が死亡するとの推計があった可能性があると報じた。

17日のホワイトハウスでの記者会見で、トランプ氏は「死者を最大限減らすために、いろいろなモデルの推計を見て対策を検討している」と述べた。

同紙によると、220万人死亡を推計したのは英国インペリアル・カレッジ・ロンドンのチームで、被害を抑えるには人が触れ合う機会を大幅に制限しなければならないと指摘。

当面3か月間、感染者やその接触者を隔離し、高齢者など最も弱い人たちが他人と接するのをなくすことで死者数は半減するとしている。

同チームはデータを米政府に渡し、米疾病対策センター (CDC) には80歳以上の人が感染した場合の致死率は8~9%との見積もりを伝えたという。


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(2020年4月1日号掲載)