Thursday, 28 March 2024

空気中に最大3時間残存

新型コロナ、NIH チームなど

2020年3月19日

新型コロナウイルスが培養用の細胞を離れても、「エーロゾル」と呼ばれる微粒子の状態で最大3時間後でも空気中で検出され、感染能力を保持すると米国立衛生研究所 (NIH) などのチームが3月18日までに発表した。

プラスチックの上でも最大72時間残存することが分かった。

チームは「感染拡大を抑える上で重要な情報だ」としている。

感染の主な原因は感染者の咳 (せき) やくしゃみで出る飛沫で、直径は0.005ミリほど。

1~2メートル飛ぶが、重さにより短時間で落下する。

エーロゾルはこれよりも小さく長時間空気中を浮遊するため、感染力があるウイルスが含まれると感染の恐れが増す。

チームによると新型コロナウイルスは最大72時間のプラスチックのほか、台所の設備に多く使われるステンレスでも48時間と感染力を維持した。

銅の上では4時間、段ボールの上では24時間で消滅した。

ウイルスは感染した細胞を離れると活動を維持できなくなるが、新型コロナウイルスについては、どれぐらいの時間を要するかは明らかではなかった。


•新型コロナウイルス関連の最新情報は随時発信している『ゆうゆうニュースレター』をご覧ください。


(2020年4月1日号掲載)