Tuesday, 08 October 2024

布マスク、感染防げる?

限界指摘「理解し使用を」 

2020年4月12日

布マスクはフィルターとしての機能が弱く、新型コロナウイルス感染を防ぐ効果は低いとする見解をイリノイ大の研究者らが公表した。

今後、無症状の感染者や軽症者らの自宅療養も想定され、専門家は「布マスクで感染を完全には予防できないことを理解して使ってほしい」と呼びかける。

複数の研究成果に基づく見解の一つが、ウイルスのような微粒子に対し、マスクや布製品がどの程度フィルター効果を発揮するかを調べた米国立労働安全衛生研究所の実験だ。

医療用「N95マスク」 が最も効果が高く、微粒子95%以上を捉えた。

タオルが40%前後、スカーフが10~20%程度、Tシャツが10%前後、布マスクは10~30%程度。

ベトナムの医療現場で働く人を対象にした別の研究では、不織布のサージカルマスクに比べ、布マスクを着けた医療関係者の方が感染してしまう割合が高かった。

こうした結果からイリノイ大の研究者は、布マスクはウイルスの拡散や取り込みを防ぐには不十分で「感染防止には効果がないだろう」とした。


•新型コロナウイルス関連の最新情報は随時発信している 『ゆうゆうニュースレター』 をご覧ください。


(2020年5月1日号掲載)