Friday, 26 July 2024

アジア系差別が深刻化

NYは20倍に増加

2020年4月29日

新型コロナウイルスの感染拡大が続く中でアジア系住民への差別が深刻化している。

ニューヨーク市では新型コロナに絡むアジア系への差別報告が前年の20倍以上に増え、市人権委員会が対策チームをつくり、差別根絶に乗り出している。

NY市では2月~4月中旬までに105件の差別が報告された。

昨年同時期は5件しかなかった。

カーメリン・マラリス委員長は4月19日に「差別を見つけたら直ちに介入する」と警告した。

差別は全米で拡大している。アジア系住民らでつくる「アジア太平洋政策計画協議会」 (本部:ロサンゼルス) は4月24日、3月19日から約4週間に、45の州と首都で計1,497件のアジア系差別が報告されたと発表した。

うち約60%はアジア系の多いNY州とCA州に集中。

差別行為のうち約70%は口頭による嫌がらせだったが「身体的な攻撃 (約9%)」や「咳 (せき) や唾 (つば) をかける (約6%)」も目立った。

被害者の約70%が女性だった。マスクをしている人に飲み物を投げつけたり、商店で「アジア人は駐車禁止」の落書きをしたりした例も報告された。


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(2020年5月16日号掲載)