感染増警戒の報道に反発
2020年6月18日
ペンス副大統領は6月16日、「新型コロナウイルス感染の第2波はない。米国は見えない敵に勝利しつつある」 とウォールストリート・ジャーナル紙 (電子版) に寄稿し、経済活動の再開に伴う新規感染者増加に警鐘を鳴らす報道に反発した。
ペンス氏は米政府の新型コロナ対策チームの責任者。トランプ大統領が再選を狙う11月の大統領選を前に国民の不安を取り除き、景気回復を急ぐ狙いがありそうだが、米メディアは「大流行否定主義に迷い込んだようだ」 (政治サイトのポリティコ) などと批判的に取り上げている。
寄稿でペンス氏は、全米50州のうち半数以上は新規感染者が減少傾向か横ばいにあると主張。感染者が増えている地域はウイルス検査の増加が主な理由だとし、検査態勢強化の結果、全米の検査数は2300万件を超えたと強調した。
だが CNN-TVは、米疾病対策センター (CDC) 高官が 「状況が悪く見えないようなデータをえり好みしている。現実には、早期に行動制限を緩和した州で感染者が増えている」 と懸念していると伝えた。
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(2020年7月1日号掲載)