Friday, 25 October 2024

ボルトン氏、蚊帳の外に

ボルトン氏、蚊帳の外に

米外交で影響力に疑義

2019年9月6日

© Gints Ivuskans / shutterstock.com
トランプ政権で外交安全保障政策の要の役割を担ってきた強硬派ボルトン大統領補佐官について「政権内の影響力に疑問」(ワシントン・ポスト紙)との指摘が出ている。

トランプ大統領がアフガニスタン政策などでのボルトン氏の強硬な主張にいら立ち、重要な政策で蚊帳の外に置かれている可能性があるという。

北朝鮮の非核化交渉や対立を深めるイラン情勢、トランプ氏が米軍撤退を目指すアフガン和平といった政権の外交安保政策に具体的な変化があるかどうか注目されている。

トランプ氏は8月中旬、政権の主要幹部を集め、アフガンの反政府武装勢力タリバンとの和平案を巡る重要会議を開催。

同紙によると、当初ボルトン氏の名前は参加者リストになかった。

政権高官は「信頼関係の問題だ」と明かした。

アフガン和平案に反対するボルトン氏がメディアに内容を漏らす恐れがあるとみなされたという。

最終的に会議には出席したが、トランプ氏と対立する意見を述べたとされる。

和平案のコピーを求めた際も、初めは他の高官同席を条件に閲覧のみが許された。


(2019年10月1日号掲載)