Friday, 19 April 2024

フェイスブック、要人違反投稿に注記

 

対応遅れ、広告停止広がる

2020年6月28日

© thongyhod / shutterstock.com
米交流サイト大手フェイスブック (FB) のマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者 (CEO=*イラスト) は6月26日、ニュースとして価値がある政治家らの投稿について、内容が規定に違反していればFBが注記を付ける方針を表明した。

黒人男性暴行死事件などをめぐって不適切な投稿への対応が遅れているとの批判から、大手企業がFBへの広告を停止する動きが広がっていた。

暴力を誘発したり投票を抑圧したりする投稿は政治家のものでも削除する。

広告もヘイトスピーチ対策を厳しくする。

一方、ロイター通信は26日、フランスの化粧品大手ロレアルが自社のスキンケア商品の名称に今後は「白」や「明るい」という言葉を使わないと決めたと報道。

英・オランダの食品・家庭用品大手ユニリーバも25日、同様の対応をすると発表した。

「白い肌の推奨は人種差別につながる」との批判を受けての措置とみられる。 政治家の不適切投稿では、トランプ大統領が5月、黒人男性暴行死事件の抗議デモをめぐり、「略奪が始まれば、発砲が始まる」と投稿。

ツイッターは「暴力賛美」として警告を表示した一方、FBは対応を見送った。



(2020年7月16日号掲載)