2021年9月22日
米食品医薬品局 (FDA) は9月22日、ファイザー製の新型コロナウイルスワクチンの3回目の追加接種 (ブースター接種) を高齢者および高リスク者向けに緊急使用許可 (EUA) を認めると発表した。
米国疾病予防管理センター (CDC) も9月24日に、米食品医薬品局のEUAに基づいた 推奨ガイドラインを発表した。
概要は次の通り。
・ブースター接種が認められるのは、65歳以上の高齢者、重症化リスクのある人のほか、職業上、感染の危険がある医療従事者や教員、介護施設職員、食料品店の店員、ホームレス施設や刑務所にいる人々など。
・16歳以上65歳未満の追加接種については、安全性などのデータが不足しているとして、承認を見送った。
・追加接種が認められるのは、2回目を接種してから少なくとも半年以上が経過した後となる
モデルナ社やジョンソン・エンド・ジョンソン社のワクチンを接種した人へのブースターについて、後日決定する予定。
・異なるメーカーのワクチンを使うことについては、推奨していない。
米国ではすでに、がん患者や移植者など免疫力が低下している人々に対して、ファイザー社とモデナ社のワクチンの3回目の接種を許可している。
バイデン政権は8月、2回目接種から8か月後の18歳以上に3回目接種を9月20日以降に始めると表明していたが、変更を余儀なくされた形となった。