2022年9月10日
大リーグ機構 (MLB) が来季から投手の投球間に時間制限を設ける「ピッチクロック」などの新ルールを導入すると、AP通信が9月8日に報じた。
試合時間の短縮などが狙いで、正式に発表される見込み。
塁間に3人を置くなどの極端な守備シフトも制限される。
新ルールでは投手は走者なしなら15秒以内、走者がいる場合は20秒以内に投げることが求められ、制限時間を超えれば1ボールが増える。打者は残り8秒の時点で投手との勝負に集中しなければならず、違反すると1ストライクが加算される。
牽 (けん) 制の回数も制限され、3度目は成功しなければボークが宣告される。
内野手は投手が投げるまで、二塁ベースを挟んで2人ずつ構えなければならず、外野の芝には入れないようにする。
ベースは約7.6センチ大きくなり、選手の負傷防止や盗塁の増加を目指す。
ピッチクロックなどは今季マイナーリーグで試験的に導入されていた。
エンゼルスの大谷翔平選手は9月10日、試合時間短縮のため投球間に時間制限を設けるピッチクロックが来季から導入されることを受け「しっかりそこに合わせてイメージしながらいきたい」と語った。
投打の「二刀流」で活躍する大谷選手は「打者の間合いも難しくなる。打席の中で困る前にイメージしたい」と述べた。
(2022年10月1日号掲載)