2024年9月24日
パドレスのダルビッシュ有投手は、レギュラーシーズンの最終ホームゲーム、9月23日のホワイトソックス戦で、日本選手初の通算2,000奪三振を見逃し三振で決めた。
1回にいきなり2連続三振を奪うなど1,999まで伸ばして迎えた3回2死二塁。
ホワイトソックスのロベルト Jr. 外野手に投げ込んだスライダーが外角いっぱいに決まった。
パドレスだけでなく、以前に所属した3球団の関係者を含め「お世話になった。
そういう方たちと積み上げてきたもの」と神妙に感謝を示した。
9イニング当たりの三振数を示す奪三振率はメジャー通算10.6 (9/23時点) を誇る。
ただ、大リーグ入り当初は、少ない球数で長い回を投げることが評価され「三振ばっかり狙いすぎ」と心ない批判を浴びて「すごく苦しんだ」と振り返る。
「今は逆に三振がすごく評価されている。
この3年くらいはあんまり取れなくなってきているが、また、もうちょっと取れるように頑張っていきたい」と、意欲を新たにした。
勝敗は付かなかったが、7回途中2失点にまとめ、球数は戦列復帰後の4試合で最も多い87。
「特にカーブが良かった。
良いステップを踏めた」とシーズン最終盤の優勝争い、そしてポストシーズンへ向け、状態を上向かせてきた。
パドレスは9月24日、今季の対ドジャース最終シリーズで4-2で勝利を収め、2年ぶりのプレーオフ (PO) 進出を決めた。
また、9月12日に史上初の「50本塁打/50盗塁」に到達したドジャースの大谷翔平選手について、ダルビッシュ投手は「一個一個の数字に関して、改善する際の物事の解像度がすごく高い。
何をすべきかをすごく理解してる」と、彼独特の言い回しで絶賛していた。
「ケガをしないで数字を残せるというのは、皆が学べること。
日本だけでなく、米国の野球にとってもすごく良いこと」と称賛した。
*Picture: © MLB / San Diego Padres
(2024年10月16日号掲載)