2023年9月3日
2024年大統領選で返り咲きを狙う共和党のトランプ前大統領の陣営が、被告人として撮影された前大統領の「マグショット」 (逮捕時などの顔写真) をプリントしたTシャツなどのグッズ販売を始めた。
8月24日以降の数日で710万ドル (約10億4,000万円) の資金を調達したことが分かった。
米ニュースサイトのポリティコ (Politico) によると、トランプ氏の熱狂的支持者らが大挙して商品を購入。
8月25日だけで集めた資金は418万ドルに上り、トランプ氏陣営が1日で調達した額として過去最高を記録した。
トランプ氏は選挙戦に加え、法廷闘争で莫大な資金が必要とされる。
2020年大統領選への介入事件など自身への一連の起訴を逆手にとって、支持者の結束や献金増につなげる戦略を展開。
過去3週間の調達額は2,000万ドル近くに達したという。
トランプ氏は8月24日、ジョージア州アトランタの拘置施設に出頭し、被告人として顔写真を撮影された。
同日、その写真に「決して屈しない!」とのキャッチフレーズを添えたTシャツ (34ドル) やマグカップ (25ドル) などの商品販売を陣営の公式ウェブサイトで開始した。
ワシントンD.C.の連邦地裁は28日、議会襲撃事件に絡んで起訴されたトランプ氏の初公判を来年3月4日に開くことを決めた。
9月2日付のウォールストリート・ジャーナル紙は、共和党有権者の59%がトランプ前大統領を次期大統領選で党の最有力候補と見ているとの世論調査結果を報じた。
4月の調査から11ポイント増。
議会襲撃や機密文書持ち出しなどに絡む4つの事件で起訴されたが、同紙は「むしろ支持が強まった」と伝えた。
(2023年9月16日号掲載)