2021年8月4日
バイデン政権は8月2日、全米で新型コロナウイルスワクチンを少なくとも1回接種した成人が70%に達したと発表した。同政権は7月4日の独立記念日までに7割を達成する目標を掲げていたが、約1か月遅れた計算になる。
バイデン大統領はツイッターで「素晴らしい進展」だと強調。
未接種の人々に改めて接種を促し「ウイルスを決定的に打ち負かそう」と訴えた。
米国では感染力の強いデルタ株が猛威を振るい、感染者が急増。疾病対策センター (CDC) のワレンスキ所長は2日の記者会見で「ウイルスとの闘いは少し長引きそうだ」と警鐘を鳴らした。
CDCの発表によると、1日当たりの新規感染者は7月初旬に1万人台だったが、下旬には10万人を超える日もあった。
デルタ株が感染者の8割以上を占めるとされる。
危機感の高まりに伴い、4月をピークに下落していたワクチンの接種ペースは7月半ばに上昇へ転じた。
記者会見に同席したファウチ国立アレルギー感染症研究所長は、米国でワクチン接種を完了した人は、未接種の人より入院や死亡のリスクを25分の1に減らせるとのデータを紹介。
「最も重要なのは接種することだ」と呼びかけた。
(2021年8月16号掲載)