櫻井 真理 育英セミナー・サンディエゴ校室長 日本の某高校にて国語教諭として勤務。その後、育英セミナーの教育活動に賛同して転職。現在はサンディエゴ校室長として海外子女教育に力を注ぐ。。 ご質問、ご連絡はこちらまで |
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SATを受けましょう | |||
Q. SATとは何ですか。
A. 米国で学ぶ高校生が、自分の学力の客観評価材料として大学側に提出する統一試験のことです。 日本の大学入試センター試験のようなものですが、日本とは異なり何度でも受験することが可能です。 SAT にはReasoning Test とSubject Tests があります。 Reasoning Test は、Critical Reading, Math, Writingの3セクションそれぞれ800 点満点で合計2400点満点の試験になります。 Subject Tests は、数学(Math Level 1、Math Level 2)、英語(Literature)、歴史・社会(US History、World History)、自然科学(Biology、Chemistry, Physics)、語学(各種外国語)の5分野、20のテスト科目に分かれており、各科目800 点満点の試験になります。 米国人高校生とまったく同じ条件での受験になりますので、英語が第二言語となる生徒は受験に向けて綿密な学習計画が必要です。
Q. SAT Reasoning Testはどのくらいのスコアを目指せばよいのでしょうか。
A. 米国大学入試および、多くの難関帰国子女枠大学入試に必須のSAT Reasoning Testですが、スコア目標は志望大学によって変わってきます。 帰国子女大学入試では、SAT ReasoningTestは1600点ぐらいは少なくとも出しておいて欲しいところです。 難関大学を目指すのであれば1900点以上を目標にするといいでしょう。 出願の際に基準点を設けている大学もありますので、志望校の募集要項を確認して目標を設定しましょう。
Q. SAT Subject Testsは受けなくてもいいと聞いたのですが、どうなのでしょうか。
A. 帰国子女受け入れ大学のうち、慶應義塾大学や国際基督教大学などいくつかの大学では出願に必須となっています。 これらの大学を受験しないのであれば、受けないと判断することも可能でしょうが、あまり早い時期から自分が受験する大学の幅を狭めることは育英セミナーではお勧めしていません。 例えば、慶應義塾大学は、3科目の SAT Subject Tests の成績を必要とします。 理工学部の出願には Math Level 2,、Chemistry,、Physics が必須、経済学部および商学部の出願には Math Level 2が必須となっています。 理工学部や経済学部、商学部の入試にはSAT Subject Test の点数の高低も合否に関係があると見られています。
Q. SAT受験に関するアドバイスをください。
A. SATの得点を上げるためには、SATの特徴をよく理解して準備をすることが大切です。 SATの問題形式に慣れ、時間配分を工夫しながら各セクション特有のテクニックを身につけ練習をすることで高得点につなげることができるようになります。 確実に点数が取れるように、現地校の受講科目選択の工夫や試験準備をしっかり行い試験に臨みましょう。 以下にこれから受験できる2011~2012年度のSATテストスケジュールを載せました。
なお、SAT Subject testsは月毎に受験できる科目が異なります。 受験科目を選ぶ際には、まず入学希望大学の出願要項でどの科目を受験したらいいのかを確認してください。 次に、テスト日とスコア発表日を確認して、大学出願に間に合うようにするには、いつまでに何点を取らなければいけないのかを考えた上で、余裕を持ってスケジュールを組むといいでしょう。
Q. SAT はどのように計画を立てて、受験するといいでしょうか。
A. まず、11、12年生の皆さんは、6月2日のSAT Subject testsを受験しましょう。 現地校の学年末試験のつもりで、現地校で受講している科目を受験するとよいでしょう。 次に、夏休みにはSAT Reasoning test対策に集中をして、夏休み明けの10月のSAT Reasoning testを受験することをお勧めいたします。 育英セミナーでは、SAT Reasoning testの実力判定テストを無料で随時行っています。 現在の実力が分からないと、どこから手をつけていいのかが分かりません。 育英セミナー受講生か否かにかかわらず無料で受験できますし、すでに受験を始めている11年・12年生の参加も歓迎します。 また、通常のSATクラス以外にも、夏休みにはSAT試験対策集中クラスも開講しています。 お問い合わせは、育英セミナーサンディエゴ校858-674-9866または |
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(2012年4月16日号掲載) |