Thursday, 21 November 2024

forgetingかforgettingか? (2021.4.16)

 

 

sibuya top
 
    渋谷 昌治

英語講師

1966年第11回高松宮杯全日本英語弁論大会優勝、早稲田大学主催全日本学生英語弁論大会優勝。1969年明治学院大学英文学部音声学科卒業。同年東京 アナウンスアカデミー卒業。
日本では、オールナイトニッポンのDJとして活躍。
1969年留学のため渡米。1974年よりサンディエゴに定住。
1976年 「ショージ英会話教室」を開校。


ご質問、ご連絡はこちらまで  
 
column line text932
 
 

forgetingかforgettingか?

よく生徒たちから、動詞の語尾に---ingをつける時に、その単語の語尾の子音字を重ねて---ingをつけるのかどうかと尋ねられます。

殆どの生徒は、そのルールを知りません。そこで今回はそのルールを説明しましょう。


まず、米国と英国とでは、多少ルールが違いますが、基本的な米国のルールを説明します。

動詞の語尾の子音字を重ねて---ingをつけるためには、以下の3つの条件を満たしていなければなりません。

  1. 単語の一番最後の音節(母音を含む音の集団)にアクセントがあること。
  2. 単語の一番最後の音節のつづりと発音が短母音であること。
  3. 単語の語尾のつづりと発音が短子音字で終わっていること。

 

以上の3つの条件の1つでも欠けていたら、その動詞の語尾にただ---ingをつけて、3つの条件をすべて満たしていれば、語尾の子音字を重ねてから---ingをつければいいのです。

例えば、forgetという動詞は、3つの条件をすべて満たしているので、語尾の子音字を重ねてから---ingをつけるので、forgettingが正しいです。


一方、
targetという動詞は、アクセントが第一音節にあるので、条件が1つ満たされていません。従って、targetingが正しいです。

beginという動詞も、3つの条件を満たしているので、beginningが正しいですが、startという動詞は、語尾のつづりが、---rtと短子音字ではないので、startingがただしいです。


なお、
traveltotalの様なl(エル)で終わる動詞は、米国ではルール通り、traveling及びtotalingが正しいですが、英国では、l(エル)を重ねて、travelling及びtotallingになるので、注意して下さい。

それから、take の様なe(イー)で終わる動詞は、e(イー)を消して---ingをつけて 
takingになることは、皆さん知っているでしょう。


参考までに、以下の動詞は、条件を満たしているので、語尾の子音字を重ねてから---ingをつけて下さい。

beg,  cut,  dig,  drop,  forget,  get,  hit,  kid,  let,  occur,  prefer,  permit,  put,  refer,  tip

 (2021年4月16日号掲載)