Thursday, 21 November 2024

関係代名詞の目的格は省略できる (2021.6.16)

 

 

sibuya top
 
    渋谷 昌治

英語講師

1966年第11回高松宮杯全日本英語弁論大会優勝、早稲田大学主催全日本学生英語弁論大会優勝。1969年明治学院大学英文学部音声学科卒業。同年東京 アナウンスアカデミー卒業。
日本では、オールナイトニッポンのDJとして活躍。
1969年留学のため渡米。1974年よりサンディエゴに定住。
1976年 「ショージ英会話教室」を開校。


ご質問、ご連絡はこちらまで  
 
column line text932
 
 

関係代名詞の目的格は省略できる

関係代名詞の目的格は、先行詞が「人」の時はwhom(口語ではwho)、「動物、物、事」の時はwhich、 「人、動物、物、事」の時はthatを使うことは皆さん知っていると思いますが、それらはしばしば省略されますから要注意です。

まず、その仕組みを説明しましょう。

 

  1. 他動詞の目的語になる whom

    (主節) This is the girl. + (従属節) I saw the girl this morning.

    = This is the girl (whom) I saw this morning.

  2. 前置詞の後ろにある目的格のwhom
                             
    (主節)This is the girl. + (従属節) I danced with the girl last night.

      = This is the girl (whom) I danced with last night.

    又は= This is the girl with whom I danced last night. 
              (省略できない) 


上の2つのケースの
whomがありますが、特に会話では、どちらのケースでも、whomはしばしば省略されます。

但し、前置詞を
whomの前に持ってきた場合のwith whomは省略できませんし、with whoと言うこともできません。

先行詞が「動物、物、事」の時の
whichの目的格も、同じ仕組みでwhichはよく省略されますが、前置詞をwhichの前に持ってきた場合のwith whichは省略できません。

先行詞が「人+動物」の時のthatの目的格もよく省略されますが、
thatだけは前置詞をthatの前に持ってくることはできません。


では練習しましょう。 次の文の関係代名詞を省略して英語に訳して下さい。


問題:

  1. 今朝あなたが話しかけていた少年は、私の息子です。
  2. 店員が私に見せた靴は、とても高価でした。
  3. 私が見た少女と犬は、池の周りを走っていた。

 

正解:

  1. The boy you were talking to this morning is my son.
  2. The shoes the clerk showed me were very expensive.
  3. The girl and the dog I saw were running around the pond.

 (2021年6月16日号掲載)