Q. 私は永住権保持者でしたが、一人っ子で、母は他界しており、今後、父と一緒に住みたいので、アメリカ市民権を取得しました。
今サンディエゴに来ているので、このまま父の永住権の申請をしたいのですが、先日急に解雇されてしまい、今求職中です。
収入がなくても、スポンサーになれるでしょうか。
A. 市民権を持つ子が親の永住権のスポンサーとなる場合、国際結婚で配偶者をスポンサーする場合と同様、経済的サポートに関する宣誓書を提出しますので、通常は連邦政府が発行する法定貧困ガイドラインによる、貧困値とされる年収額の125パーセント (現役軍人の場合は100パーセント) 相当の年収が必要です。
ところが、今回のような失業や、本人が学生という立場などにより年収が最低限に満たない場合、ジョイントスポンサーを使うか、もしくは永住する受益者本人の年収や資産を使うこともできます。
ジョイントスポンサーは親戚である必要はなく、友人などの第三者でも構いませんが、アメリカ市民権または永住権を持ち、アメリカに在住することが必要です。
受益者の年収を使う場合は、受益者が請願者と同居しており、現在と同じ収入が永住権取得後も継続することが必要です。
受益者の資産を使う場合は、受益者が請願者と同居している必要はありませんし、通常のI-864の他に、別のフォームを記入する必要もありません。
ただし資産は、年収と、最低必要額との差額の少なくとも5倍 (受益者が配偶者の場合は3倍) 以上でなければなりません。
また資産は、申請者やその家族に苦難を強いることなく、1年以内に現金化できるものが条件で、不動産の場合はその場所、所有権、取得日、市場価値などに関する証拠が必要です。
Q. 他に条件はありますか?
A. ご存知のように、親の永住権を申請する場合、親子関係が立証できることが第1条件です。
あなたが生まれたときに、ご両親が結婚していれば、あなたの出生証明 (戸籍抄本) が親子関係の証明になりますが、もしあなたが父親の永住権請願者の場合は、さらに書類が必要となります。
父親または母親が以前に結婚していた場合は、その離婚を示す書類 (戸籍抄本) が必要です。
また、あなたがもし婚外子として生まれ、あなたが18歳になる前に父親が結婚して法的な親子関係を成立させていなかった場合は、あなたが21歳になる前に、父親と一緒に暮らしていた、または父親が経済的にサポートしていたなど、父親との間に通常の親子関係があったことを立証する必要があります。
母親の永住権請願を申請する場合には、あなたが夫婦の子であったかどうかは関係なく、出生証明により母親の名前を確認できればよいのです。
また、あなたが継父母の永住請願をする場合は、あなたの生みの親とその配偶者が、あなたが18歳未満のときに結婚したことを立証してください。
さらに、あなたが養子である場合は、養子縁組があなたが16歳未満のときに行われていたことが必要です。
その他、犯罪歴の有無、健康上の理由などに関して、通常の永住権受益者の条件が同様に適用されます。
最後に、注意点として、現在親御さんがアメリカに観光で既に入国している場合、ビザウエーバーによる滞在許可期間は90日です。
以前は90日以後に申請しても、アメリカ市民の直近親族として、超過滞在は帳消しになりましたが、最近のサンディエゴ地区での審査の傾向として、申請が滞在期限以後だった場合、申請が却下される恐れがありますので気を付けてください。
申請者にやむを得ない事情が生じたり、アメリカ軍関係者の場合は、考慮される可能性があります。
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