保科 みゆき Miyuki Hoshina Flavell 不動産エージェント Remax Associates 858-335-3376 直通
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1988年9月より「不動産Q&A」を執筆。
ESA(Emotional Support Animal) |
Q テナントからESA(Emotional Support Animal)を持ちたいとリクエストを受けましたが、ノーペットで契約しているので断っても大丈夫でしょうか。
A エモーショナルサポートアニマルは、FHA (Fair Housing Act:公正住宅法)によりペットではないと定義されているため、ノーペットを理由に断ることは認められていません。
Q 新しくテナントを探す場合ですが、カーペットが新しくダメージが予想されるという理由で断れないでしょうか。
A 将来予想されるダメージを理由にサポートアニマルを断ることは認めれていません。 ESAの申込みに対しては適切な対応が求められており、通常の申込者と同じようにクレジットヒストリーやその他のチェックを行った結果により、判断されることをお勧めします。
Q 障害を持つ人のサポートとしてのサービスアニマルと、ESAと呼ばれるこのエモーショナルサポートアニマルとどう違うのでしょうか。
A 認可の対象が違い、サービスアニマルはアニマル自身、エモーショナルサポートアニマルは、アニマルではなくそのオーナー自身が医者の診断書を必要とします。
・ Service Animal Dog (Guide dog, Signal dog, & Service dog) サービスアニマルは、特別の訓練を受け、資格試験を合格して認定を受けた犬であり、身体的なサポートやヘルプが目的とされており、猫は含まれていません。
・ Emotional Support Animal エモーショナルサポートアニマルは、種類や資格を必要ではありません。 アニマルオーナーの精神的なサポートをする動物としてその種類は限定されてなく、猫、鳥、魚なども含まれます。 サポートアニマルが必要だという医者の診断書により、この条例が適応されます。
Q サポートアニマルを受け入れるとしても、ペットデポジットを要求しても良いですか。
A サポートアニマルに対して、ペットデポジットを要求することはできません。 デポジット額は、家具なしでは月のレントの2倍まで、家具付き月のレントの3倍までと最高額が決められています。
Q 受け入れる場合のアドバイスなどをお願いします。
A サービスアニマルやサポートアニマルを受け入れる場合は、やはり専用の補足契約書を使い、テナントの責任範囲についてきちんと確認しておきましょう。
・ Service/Support Animal Agreement サービス・サポートアニマルの写真と犬の特徴を記載する個所が含まれています。アニマル付きで居住を認める条件がリストされている契約書です。(検索ワード:Service animal agreement ca pdf) 犬の登録、必要なワクチンの接種、共同エリアの制限、24時間以上の放置、被害への賠償責任などについてリストされており、例えば外に繋ぐことは許可されていないなど色々なケースに対して明確に説明されています。
Q サービスアニマルやサポートアニマル条例は、全てのレンタル物件に適応されるのでしょうか。
A レンタル物件すべてに適応されていますが、下記の条件を満たす個人オーナーは免除されています。 ・ 4戸までの居住用住宅で、オーナーがその1戸に住んでいる ・ 管理会社やブローカーを使わず、オーナーが自分で管理している
最近は、エモーショナルサポートアニマルの条例が悪用されている状況が問題となっています。 オンラインで安価にかつ簡単に医者の診断書が入手可能となり、サポートアニマルの必要性がしっかりと確認されていない状態です。 このため、解決策としてサポートアニマルの認可手続きに対して、第3者立場の証明を必要とする新しい条例(AB1569)が検証されています。 またこの条例では、第3者は、アメリカ国内のビジネスであり、証明を発行することがメイン業務のビジネスではないこと、申込者の個人診断が不可欠など、オンラインでの簡単な入手を防ぐように設定されています。
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(2017年9月16日号掲載) |