応援

中間選挙直前。民家のヤードには支援候補者のサインボードが並ぶ。米国の政治への関わり方は日本とは違う。15年前の隣人は政治参加に積極的な70代の白人男性。選挙運動のボランティアが彼の家に集まり、談笑している光景が目に入った。「君の家の庭に支援候補者のサインボードを立てたい」 と彼が言うので、軽い気持で承諾したところ、その年を境に、両政党から選挙キャンペーンの小冊子が送られたり、応援を請う電話メッセージが増えた。元隣人の話では、支援政党の円形バッジ (通称:缶バッジ) を付けてレストランで食事をすると、同じ候補者を応援する店長が姿を見せて、料金を on the house にしてくれることも珍しくないという。米国では一人一人が政府と等身大で向き合う。18歳以上に選挙権を認める日本の改正公選法が3年前に成立した。高校での主権者教育は公平中立を重んじる日本では難しいと、教師をしている知人が嘆く。日本のマスメディアにも不偏不党の原則があるようだが、米国では新聞社が応援する候補者を社説で明らかにし、住民投票のガイドまで掲載する (公平中立どころか、日本なら世論操作)。それでも有権者は独自の判断で一票を投じる。そんな一歩進んだ民主主義が米国では確立されているようだ。 (SS)
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▽高校1年の夏、応援団の一員として甲子園球場に行った。布団の山が持ち込まれた幼稚園が宿泊所で、勝ち進むごとにOBやOGがカンパしてくれて、夕飯の献立が良くなったことを覚えている。高校球児憧れの甲子園出場には、現在何と、1試合約1200万円の多額のお金がかかるとのことで、それを応援する資金も必要なのだ。▽親はいつでも子どもを応援してくれる。特にアメリカでは、親が子どもの送迎に費やした時間を考えると、その応援はハンパない。学校や習い事の送り迎えはもちろん、友達と遊ぶ時にも送り迎えが必要となる。アカデミー賞の授賞式で「両親に感謝します」というメッセージがよく読み上げられるが、納得の一言だ。▽箱根駅伝、大相撲、ピョンチャン冬季五輪、サッカーW杯、甲子園、大リーグ野球、今年もたくさんのアスリートを応援し、彼らの諦めない姿に感動と勇気をいっぱいもらった。▽スポーツ観戦でも、誰かのビジネスでも、昔は自分のことに必死で、人を応援することに対して斜に構えていた。でも、還暦を過ぎてつくづく思う。「希望の人生を送りたいと思ったら、誰かに応援してもらわなければならない。そのためには、まず人を応援すること。そして、いつか自分も応援してもらえる」 のだと。 (NS)
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sheau-ching-san.gif 今年の5月に、20年間住んでいたヒルクエストの家から新居へ引っ越した! 新しい家は大きくて、とても快適、エリアも最高だけど、家族のようなお隣さんだったマークとデイブから離れるのが寂しい! 何と、私たちが引っ越しした3か月後に定年退職した二人は、老後の生活を考え、家を高値で売って、物価が安い Upstate NY(デイブの実家)に引っ越した! 家を売るため、短期間で、物だらけの家と雑木だらけの庭の整理など、片付けに頑張っていた二人はストレスアップ・・大変だった。でも、この世の中は何とかなるようで、先月、彼らは向こうで家を購入した。気候はもちろん、サンディエゴとは比べものにならないし、冬の寒さと夏の暑さはきついけど、サンディエゴの家の3倍以上大きい Lake side view の家で楽しく暮らしているようです。今まで私たちに優しく接してくれて、ヘルプしてくれた二人の第二の人生を応援したい! そして、またいつか会って昔話をしたい! (S.C.C.N.)
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yoko 今年も息子の小学校の ファンドレイジング イベント『Costume Creep Jog-A-Thon』の時期がやってきた。丁度ハロウィーンの時季だからなのか、仮装した子供たちが“ジョガソン” をして寄付金を募るという、仮装大会とマラソン大会がミックスされた不思議なイベントだ。校庭がないので、学校向かいの公園の芝生エリアに作られたトラックを20分間、何周か走る。1周するごとにゼッケンに印をつけ、子供たちが走った周回数に応じて、親や祖父母などのスポンサーが学校に寄付金を払う。親は水やオレンジスライスを用意して子供たちを応援する。「子供たちが頑張って走ったから、寄付しようか」となる。それとは別にオンラインの ファンドレイジング ページ がある。そこに登録し、子供の写真をアップして家族や親戚に「応援してください」メッセージを送り、寄付してもらう。昨年は、グランマ(夫の母)が寄付してくれた。「今年はどうしようかな〜」と思っていたら、今年もグランマが寄付してくれた。Mom、ありがとう〜 ♡♡ (YA)
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reiko-san △気がついたらいつのまにか10歳の娘のお腹がシックスパックになっていた。赤ちゃんの頃から筋肉質ではあったけれど、お腹だけはポコンと飛び出した幼児体型をずっとキープしていたはずだった。水泳チームに入って頑張って泳いでいるおかげなのか、ムキムキのお腹がまぶしい。対して、私は日頃の不摂生がたたり、お腹は恥ずかしくて人様には決して見せられない状態。「今年中にあなたの半分くらいのシックスパックになる!」が最近の私の口癖。リビングの床に転がって、一生懸命筋トレする私に、「You can do it, mom!」と、笑いをこらえながら応援してくれる娘。優しいな〜(?)△朝いつも車で通る道沿いを、ゴミを拾いながら歩いている女性がいる。ほぼ毎日見かける。散歩がてらついでに、なのかもしれないが、そう誰でも簡単にできることじゃない。人が捨てたゴミをなんで自分の大事な時間を使って拾い集めなきゃならないんだと、普通なら思うよな〜。私なら、そう思ってしまう。だから、尚さら彼女のような行動を当たり前のように実行している人を見ると、心から応援したくなる。そして私は、自分にはまだまだ心の修行が必要だと実感するのである。 (RN)
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suzuko-san かつて、中東はイランで開催されたワールドカップ・アジア最終予選に、0泊3日で応援に行く、いわゆる「弾丸ツアー」というものがあったが、凄まじい応援の仕方だと、当時感心したものだ。0泊とは言わないが、つい最近、私の日本の友人がそれに似たような形で、カリフォルニア各地で行われる歌手のコンサートだけを見に、日本から飛んできた。そして数日のコンサートの後、翌日の朝にはさっさと日本に帰国。時差を感じている暇などないほどだった。その歌手とは40年以上も音楽シーンで活躍するジャクソン・ブラウン。私の友人は彼を40年近くも応援していて、彼が日本でコンサートを行えば、行ける限り各地に赴く、熱烈なファンの一人なのだ。その情熱は日本のみにとどまらす、私がサンディエゴにいることもあって、当地でのコンサートはおろか、カリフォルニアでの開催地、そしてヨーロッパまで飛んで行く。膝が痛い、腰が痛い、と訴えながら —— 。で、最近のツアーで 「もうこれが最後か」と言っていたと思ったら、来年ロンドンでコンサートが開催されると知るや否や、コロッと態度を変えて、「こうなったら、死ぬまで追っかける!」。誰かの、あるいはどこかのチームの応援に世界の果てまで飛んでいく、そのエネルギーを持っている人たちを実に羨ましいと思う。 (Belle)
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jinnno-san 長年の付き合いのHくん。大志を抱いて渡米してから、かれこれ10年以上。今ではマネージャー役職の社会人。米国人と共に働いている。とても立派だ(聞こえは・・笑)。しかーし! 彼には、人に言えない、悩みが、あった(もう言っちゃってる 笑)。あまり、イングリッシュが、、得意では、ないみたい 笑。あ、でもH部長の良いところは、普通、人が悩むところを悩みとは思わず、ただ、人さまに言えないだけのこと、となっているところ 笑。ときどきHくんで遊んでみる 笑。英語のみっじかいフレーズを「訳して」と頼む。そーすると、わたしの想像を絶する、どこからどう読んだらそうなっちゃうの?という、ものスゴイ翻訳をするのだ! 笑! 分かりやすい映画のタイトルを訳してではなく(当然訳せると思ったので)、どんな映画が想像できるか尋ねてみた。作品名は “A Day Without a Mexican” 笑。なーんとなく想像できるでしょ? ところが! あまりにもトンチンカンな返答だったので、もしやと思い 「ちょっと、じゃあこれどういう意味?」と聞くと、、、 「彼はー、、どこかへー、、・・出かけた」… はぁ? 爆!! 彼ってどこ? メキシコはいずこへ!?(期待裏切らないわ~Hくん! 笑)(このままで応援!! 笑) (Hくんヘンテコ翻訳集出版決定! 笑)。 (りさ子と彩雲と那月と満星が姪)
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何回もこの場で言っているが、息子2人は Competitive Swimming を頑張っている。大体、月に一度はそれぞれミートがある。スイミングの応援の掛け声は 「Go!」か 「Kick!」 が定番だ。親が自分の子供を、そしてチームメイト同志でが応援し合う。▽時々見かける親の例。声がひっくり返るくらい? 耳をつんざくような大声で「Go! Go!」と叫ぶ親。そして泳ぎ終わった後で「whao!! ○○(子供の名前)! You did great!! Woohoo!!!」。プールサイドにいる誰もが聞こえるような叫び! もちろん周りの親はびっくりして、クスクス(笑)。笑っちゃうくらい親が必死で、微笑ましい。▽で、私だが、一度息子たちに、泳いでる本人に掛け声は聞こえるのか?と聞くと、「全く聞こえない」とのこと。それがキッカケでやめた。特に 「あまりGo Go言わないでほしい」と15歳の反抗期真っ只中の長男は、それを恥ずかしいとさえ思っているらしい。けれどね、お母さんは前例の親に負けないくらいに、心の中で叫んで、もの凄く応援しているのよ ♡ (IE)


(2018年11月1日号に掲載)