9月入学できる日本の大学について(1)(2011.11.16)

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育英セミナー・サンディエゴ校室長

日本の某高校にて国語教諭として勤務。その後、育英セミナーの教育活動に賛同して転職。現在はサンディエゴ校室長として海外子女教育に力を注ぐ。
       
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9月入学できる日本の大学について(1)
       

Q. 9月に入学できる日本の大学について教えてください。


A. 日本の大学は通常4月入学ですが、一部の帰国子女枠入試においては、9月に入学できる大学があります。主なところでは、早稲田大学国際教養学部、上智大学国際教養学部、国際基督教大学、慶應SFC(湘南藤沢キャンパス)環境情報学部、総合政策学部のAO入試、国立の東北大学工学部および筑波大学のAO入試があります。


さらに、2011年9月入学および2012年9月入学から、東京大学・慶應義塾大学・早稲田大学・上智大学は英語授業で卒業証書が取れるコースの新設・増設を行いました。

これまでは、長年海外で教育を受け、日本語よりも英語が第一言語に近くなっている日本人生徒の中には、日本の大学進学を希望していても志望専門分野での英語授業は存在しないため諦めるケースもありましたが、そういった学生に門戸が開かれたといえます。
 

 

 

Q. 9月入学が考える上での注意事項を教えてください。


A. 全ての9月入学英語授業コースに共通なのは、出願書類として、卒業証明書または卒業見込み証明書、成績証明書、推薦書、英語志望理由書等が必要なこと、そして、合否結果には米国大学入学統一試験であるSAT(大学によってはACTも可)とTOEFLスコアの高さ、および志望理由書の内容充実度合いが大きく影響することです。
 

米国大受験との最大の違いは、GPAを合否判定材料の第一に見る米国大と異なり、SATやTOEFLスコアーを第1に見る点です。

出願に必要な書類は統一試験公式スコア到着も含めすべて出願締切日必着が原則です。

通常の4月入学に比べ9月入学は出願時期が半年以上早い場合もあるため、早い時期にSATやTOEFLのスコアーが合格圏内に入っているかどうかが出願を決める上で重要な要素となります。

本番統一試験申し込みを遅くとも11年生の1月から計画を立てて行うように、注意しましょう。

志望理由書も、各大学で学ぶにふさわしい人材であることをアピールできる内容にするためには、2か月以上の準備期間を考えておく方が無難でしょう。

なお、このタイプの入試は出願者の国籍は問いませんので、競争相手は必ずしも日本人のみとは限りません。

 

 

Q. 東京大学の出願について教えてください。

 
A. 2012年9月入学から新設された、東京大学PEAK Programs in English KOMABA。

このコースにはEnvironmental Science(環境科学)コースとJapan in East Asia(東アジアにおける日本研究)コースとがありますが、この2つのコースの併願はできません。
 

  • 出願期間:10/3/2011~1/6/2012

  • 書類審査合格者に対する面接期間:1/30/2012~3/30/2012

  • 面接審査合格者への通知および最終合格確定に必要な書類の提出期間:4/25~5/16/2012

  • 合格確定者への通知および入学手続き期間:5/16/2012~

  • 出願資格:小学6年間のうちの5年以上、および中高6年間のうちの5年以上を外国学校にて在籍し、この期間の授業の大部分を日本語以外の言語にて受講していること。また、入学時点となる10/1/2012までに12年の初等および中等教育課程を終えた者。初等中等教育期間が12年未満の場合は、入学時に18歳以上となるだけでなく、初等教育開始時点から入学時までの教育を受けた期間が合計12年となるよう不足年数分を大学において受講していること。

 

日本語による審査が一切ない9月入学特別入試を東京大学が開始することは、小中高を通して米国の教育制度で学んだ日本で大学生活を送ることを希望する生徒にとっては朗報です。

詳細は、http://peak.c.u-tokyo.ac.jp/how-to-apply/index.htmlを参照してください。

また、出願資格を満たしているかどうか疑問がある場合は、必ず事前に入試事務室に問い合わせを行いましょう。

 

次回からも引き続き、9月入学できる日本の大学入試の情報を、出願期間が早い順に紹介いたします。

育英セミナー・サンディエゴ校では、SAT・TOEFL対策クラスを開講しています。

1月のSAT・TOEFL本番試験に向けて、冬休みを利用して集中して勉強しませんか。

お問い合わせは、This email address is being protected from spambots. You need JavaScript enabled to view it.または858-674-9866まで。

 

 

 


(2011年11月16日号掲載)

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