麻田 貴平 (株)テイクワン システムズ・サンディエゴ代表 南カリフォルニア大学(USC)卒。青山会計コンサルタント事務所、太田昭和コンサルタント事務所を経て、2007年よりテイクワン システムズ・サンディエゴ代表。 ご質問、ご連絡はこちらまで |
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iPad 徹底活用(2) iPad用お薦めソーシャルネットワーキングアプリ |
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米AppleのiPadは素晴らしいモバイルコンパニオンです。 FacebookやTwitterといったお気に入りのSNSと組み合わせて使うことも多いでしょう。 あるいはブログやIM (インスタントメッセージング) を使ったチャットが性に合うユーザーもいるだろうし、Facebook難民だったり、Twitterの次のブームを探している人もいるかも。 どのアプリが購入に値するのか。 どんなネットワークを使っていても、iPadを通じて友人や家族とつながっていられるアプリを以下に紹介します。
BlogPress AppleのiPadを使って外出先でブログを書いているユーザーなら、各プラットフォームの公式無料アプリの機能の少なさにいら立ったことがあるでしょう。 そんなユーザーにとって、BlogPressに費やす2.99ドル (日本のApp Storeでは350円) はApp Storeで最高の買い物になるかもしれません。 同アプリはBlogger、Drupal、Live Journal、MovableType、TypePad、WordPressなどの主要ブログプラットフォーム全てに対応。 自分のブログアカウントのログイン情報を入力すると、下書きと公開済みの記事が全て一覧表示されます。 どの記事も編集が可能で、編集モードでは画面最上部のバーが切り替わってボタンが2つ増えます。 「HTML」 には便利なコードが幾つか用意され、1回のタップで挿入できます。 カメラのアイコンでは端末上のフォトライブラリから写真を選んで記事に添えることができます。 記事の見出し近くにある画面右側の小さな情報ボタンをタップすると、掲載タグとカテゴリを追加したり、公開日を設定したりできます。 BlogPressは洗練されたデザインで使いやすく、外出先で手軽にブログを更新したいという願いをかなえてくれます。 もちろん、WebインタフェースにこだわってSafariを使うのもいいのですが、それだとあまり格好がつきません。 同じことはプラットフォーム公式アプリの多くに言えます。 大抵は無料ですが、必要な機能がそろっているとは限りません。 WordPressアプリはその好例です。 私がいつもいら立つのは、下書きと公開済みの記事が区別されないことです。 本当に必要なのはページ上部に「下書き」のセクションを別に設けることなのに、記事の一覧を長々とスクロールしなければならないのは気に入らないことです。 BlogPressは私のブログツールとして定着しました。 もしも本気でiPadをモバイルブログツールとして使うつもりなら、ぜひともBlogPressを欲しいものリストに追加するか、すぐにでも購入すべきです。
Boxcar Boxcarはソーシャル好きのためのアプリです。 FacebookやTwitterのために生き、その中間にあるメール、foursquare.com、Gowalla、Redditなどを渡り歩くようなユーザーのためにあります。 こうしたアプリを全て使うのは楽しいですし、iOS端末のプッシュ通知機能を使えば更新情報や新着メッセージはチェックできます。 しかし、複数のSNSアプリを使っている場合、情報に乗り遅れまいと全てをチェックして回るのは骨が折れることもあります。 そうしたユーザーの負担を軽くするため、1か所で更新情報を全てチェックできるようにするのがBoxcarの狙いです。 それぞれのサービスを1つずつ追加すれば、例えばTwitterの新しいフォロワー、大切な相手からのメールといった新しい展開があり次第、プッシュ通知を受信できます。お気に入りのWebサイトの新着記事も同アプリのRSS機能を使ってチェックできます。 セットアップは極めて簡単ですが、電子メールに関しては幾つか追加の手順があります。 モニタリングしたいアカウントのメールアドレスを入力すると、専用の転送用アドレスが送られてきます。 家族や上司などの大切な相手から届いたメールを自動的に転送するには受信箱でフィルタを設定します。 後はBoxcarに任せておくと、メール送信者名と件名のコピーを送ってくれます。 プライバシーを守るため、同アプリはこの情報をヘッダから取得するだけで、実際のメールのコピーを保存することはしません。 私がこのアプリを気に入っているのは、目標を1つに絞り、謳 (うた) い文句通りのことをやってくれるからです。 複数のSNSに登録しているユーザーが、6か所ではなく1か所で更新情報をチェックしたいのならBoxcarは必須です。 料金は無料ですが、広告をなくしたければ4.99ドル (日本では600円) の有料版もあります。
Facely for Facebook Facelyの主な魅力は、配色と背景を自分の好みに合わせてカスタマイズできる点です。 他の点は全て、App Storeで入手できる他のFacebookアプリとほとんど変わりません。 このアプリを最初に起動したときのデフォルトの配色はかなり派手な赤色なので、目を守るためにもすぐに色を変えたいと思うでしょう。 色さえ変えれば、Facelyはホーム、プロフィール、友達、受信箱の大きなタブが並ぶ快適なインタフェースを提供し、画面上部には検索、通知 (地球のアイコン)、チャットのアイコンが並びます。 上部中央にあるFacebookのロゴをタップすると、写真のアップロードやアプリの設定変更などもできます。 写真ビュワーは他のFacebookアプリよりも優れているようです。 Facepad+ではこの機能が毎回クラッシュするように思えて Friendly Plusに比べても動作が速い。 他のFacelyの利点といえば iPhoneでも使えるユニバーサルアプリという点です。 但し、FacebookのiPhone向け公式アプリは十分優れているので、有料のFacelyは必要ないかもしれません。
Facepad+ このアプリは新しいiPad向けのTwitterにそっくりという表現が最も的確です。 例えば、画面左側には同じメニューが並び、画面を相互にスライドさせて検索結果や個々のFacebookページの詳細が見られます。 結果として、すっきりして簡潔でナビゲーションが容易なので、私はFacebookのWebサイトよりもこちらが気に入っています。 Facepad +には幾つか問題もあります。 最も気になるのは、時々ページが右側に移ってくれないことがあり、ニュースフィードに戻りたいのに閉じてしまったりすることです。 こうなると左側のメニューの中から別のオプションを選んで元の場所へ戻るしか選択肢がなくなり、ストレスがたまります。 友達のページに行って個人名をタップし、写真を選んだ場合にも不具合が起きます。 写真ページは読み込みを開始しますが、その後、ページが消えて元の友達一覧に戻ってしまいます。 開発者がこうした不具合を修正してくれれば、私のiPadの FacebookアプリはFacepad +だけに絞ってもいいと思っています。
Friendly Plus for Facebook このアプリは読み込みに時間がかかりますが、読み込みが終わるとすっきりとしたインタフェースが表示されます。 もちろん主役はニュースフィードで、イベントと場所のタブもあります。 画面上部のアイコンからは、プロフィール、友達一覧、メッセージ、お知らせ、友達リクエスト、ゲームを参照できます。 Webでの調べ物が必要になれば、画面右上に便利なGoogleボタンもあります。 リンクやゲームやGoogleボタンをタップすると、Safariではなく内蔵のWebブラウザに切り替わります。 Friendly Plusでは複数のFacebookアカウントを管理でき、暗証番号を設定してアクセスを制限することも可能です。 写真のアップロードも簡単で、配色やテキストの大きさは好みに合わせて変更できます。 Friendlyは私が試した初のFacebookアプリであり、今も最も気に入っています(Facepad +がわずかな差で2位に迫っていますが)。 ややイラ立つのは最初に開くときの読み込みに時間がかかること、そして、写真の読み込みにも時間を要することがあることです。 その点を除けば、全てが素晴らしく、多少の欠点は見逃すことができるものです。
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(2011年11月1日号掲載) |