「実際、アメリカの景気って 調子が良いの?」(2018.12.16)

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ishiwada new face石和田 貴光

保険エージェント

兵庫県神戸市出身。大学卒業後、新聞社系出版社にて教育広報部、営業企画部を経て、2001年8月25日に渡米。2005年10月にイシワダ保険エージェンシーを設立。カリフォルニア全域をカバーし、医療保険、生命保険、各種年金プランやペンションプランを専門とする。医療保険最大手のAnthem Blue Cross社より、カリフォルニア州 Top 1%の業績が称えられ、Premier Partnerとなる。趣味はランニング、読書。



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「実際、アメリカの景気って調子が良いの?」

       

今年の3月にメモを取っていた、世界の金融ニュースを発信する『Bloomburg』が発表した記事によると、2018年は複数回の利上げがなされるとありました。

実際に、3月、6月と、9月にも利上げがなされ、この傾向は、2020年の半ばまで続く見通しが強いと言われています。

利上げが繰り返される主な目的は、過度な景気上昇を抑える為です。

冷静にアメリカ経済の今を見ると、明らかに本来あるべきよりも高値を付ける株価をはじめ、不動産市況の高騰ぶりなど、近い将来、リセッション(景気が後退すること)が起こるのではないかといった気持ちになります。

多額の借り入れに依存する企業が増え続ける昨今、利上げの影響でリセッションが起こると、デフォルト(債務不履行)が生じる可能性があるのです。

ほんの一部の景気の良い話題に振り回されるのではなく、FRB (米国連邦制度理事会)が何度も利上げを行う時こそ、景気が後退する前触れかも知れないと気を付ける必要があります。

 

こんな時こそインデックス運用を

私自身、高校を卒業する年に神戸の大震災を神戸で経験し、大学を卒業した1999年は、日本は就職氷河期と呼ばれる不景気の真っ只中でした。

やっとの思いでアメリカへやって来た直後には911のテロが起こり、ようやくアメリカ生活に馴染んで来た頃にはリーマンショックが起こりました。 

ここまで矢継ぎ早に景気後退の津波を経験すると、人間本来に備わっていると思われる 「防衛本能」が働くような気がしてなりません。

つまり、バブルのような幸運な状況に恵まれなかった世代の人ほど、世の中を見る目や感性がシビアになり、その分、研ぎ澄まされると思っています。

「たまたまうまくいった…」という手法は、勉強にしても、ビジネスにしても、長続きはしません。

本当に頭の中に叩き込んだ知識や経験は、勉強にしても、ビジネスにしても、ずっと長続きしていきます。

保険商品を中心としたファイナンシャルプランを行う中で、不安定な状況でも自信を持ってご案内しているプランに、インデックス運用があります。

インデックスの運用プランは、マーケットが好調の時は、積立金に適用される利息が高く適用され、逆に、マーケットが不調の時でも、マイナス運用になりません。

分かり易く説明しますと、運用益が5%上がった時は、5%の利息が適用され、逆に、運用益が5%下がった場合は、0%となり、マイナスにはなりません。

 

他力本願ではなく、自助努力で

何をするにしても、誰しも、より良い結果を求めているはずです。

特に、資産形成においては、老後にいかにゆとりを残すことが出来るかどうかは切実な問題ですよね。

宝くじを買い続けていれば、いつかは億万長者だ!という話は、個人的には大好きですが、それではいつまで経ってもゆとりは生まれません。

それは、完全に他力本願 (自分以外の力に頼る考え)であるが故、ギャンブルと同じで、勝つ確率は50%もありますが、負ける確率も50%ある訳です。

自身の行動や貢献に応じて得られるものを報酬と呼びます。 「報酬」の漢字を分解すると、「報:えられるもの」+「酬:はねかえってくる事」です。

ご自身に覚えのある行動や貢献、仕事で得られるお金は、100%の確率で得る事が出来るかけがえの無いものです。

人様から「有難う」と言ってもらえる「報酬」こそ、本当に長続きする「確かな生きる術(すべ)」だと思っています。

(2018年12月16日号掲載)