PCIP Planについて(2011.12.16)

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ishiwada_top.jpg 石和田 貴光

保険エージェント

兵庫県神戸市出身。大学卒業後、新聞社系出版社にて教育広報部、営業企画部に所属。2001年8月25日に渡米。ロサンゼルス、サンディエゴの出版社にて営業部に所属後、2005年10月にブルーストーン保険エージェンシーを設立。現在はサンディエゴと、ダウンタウンLAの2拠点より、健康保険、生命保険、各種年金プランに関するコンサルテーションを提供。2009年1月より社名を「Ishiwada Insurance Agency」に変更。趣味はランニング、テニスとゴルフ。

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PCIP Planについて

ギリシャに端を発した欧州金融危機は、ユーロ圏各地で飛び火している模様で、今度はイタリア国債が急落する等の話題でもちきりです。

イタリア国債暴落の話題は、ギリシャの5倍以上ものリスクを伴うことから、ボラティリティ指数 (※投資家における恐怖指数) が一気に30%も引き上がったそうです。

米ドルが下降線をたどる中、ユーロ問題も解決の糸口が見えず、まさに世界同時不況真っ只中といった感が否めません。

職場である会社やお店など、団体向け医療保険 (※Group Health Insurance) を提供される場合は、加入申請者の現在や過去の健康状況を問わず、ご希望のプランに加入することが認められています。
 

しかし、個人やご家族向けの医療保険 (※Individual / Family Health Insurance) に加入する際には、現在や過去の健康状態や、通院履歴、またはお薬の処方箋履歴などが審査され、加入できる条件が決定されます。

よって、審査によっては、ご希望のプランに加入できない可能性があります。
 

 

 

医療保険の加入が拒否されても100%加入できるPCIP Plan


医療改革 (※通称:オバマケア) が実施された中で、新しく生まれた医療保険のプランの1つに「PCIP / Pre-existing Condition Insurance Plan」があります。

今回は、このPCIPプランに関して触れたいと思います。

アメリカ政府は2010年7月1日より、PCIP / Pre-existing Condition Insurance Plan (※以下、PCIP) を実施しました。

PCIPプランとは、医療保険のプランに申請した際、Pre-existing Condition (※既往症)などが原因で加入拒否となった方でも、加入が認められるといった内容の医療保険です。

州によっては Federal Program として認められている場合と、State Program として認められている場合がございますが、今回は State Program として認可されている California 州のPCIPに関してご説明をさせていただきます。
 

 

▽PCIPプランに申請できる方に求められる条件
 

「California州にお住まいの方が対象」

  • アメリカ市民、永住権 (※Green Card)、もしくは合法的に滞在している方 (※VISAがある方) が加入できます。
  • 申請を希望される日より過去6か月間か、それ以上の期間、無保険であったことが証明できる方。
  • 申請を希望される日より過去12か月以内に、医療保険会社より加入拒否 (※Decline) の通知を受けた方。(※Declineされた証明書を提出する必要有)

 

 

▽PCIPプラン (※California) の内容

  1. Annual Deductible: $1,500 (※この金額までは医療費を自己負担する必要有)
  2. Coinsurance: 15% (※上記Deductibleまでの医療費をご負担後は、請求額の15%が自己負担となる)
  3. Annual Out-of-Pocket Limit: $2,500 (※最終的に、15%の自己負担となる医療費も、年間で2,500ドル以上は負担しなくてもよい)

    Copay (*Office Visit): $25

    Maternity (※妊娠・出産時のカバー): 有り

    お薬のカバレージ:有り

    Preventive Care (※年に一度の健康診断):無料

    月額保険料の目安 – 2011年11月現在 (*保険料は変動します)

 

 

上記の通り、個人やご家族向けの医療保険としては、とても手厚い内容のカバレージが用意されています。

PCIPプランが誕生したことで、保険申請を試みたけれども、どこにも加入できなかったという無保険者は、約35万人以上救済されるという統計が発表されております。

暗いニュースが多い中で、このようなバックアップ・プランが生まれたという話は嬉しい限りです。


(2011年12月16日号掲載)

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