インフレーション時の決め手(2013.4.16)

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ishiwada_top.jpg石和田 貴光

保険エージェント

兵庫県神戸市出身。大学 卒業後、新聞社系出版社にて教育広報部、営業企画部に所属。2001年8月25日に渡米。ロサンゼルス、サンディエゴの出版社にて営業部に所属後、 2005年10月にブルーストーン保険エージェンシーを設立。現在はサンディエゴと、ダウンタウンLAの2拠点より、健康保険、生命保険、各種年金プラン に関するコンサルテーションを提供。2009年1月より社名を「Ishiwada Insurance Agency」に変更。趣味はランニング、テニスとゴルフ。

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インフレーション時の決め手
       

今年の3月に発表された米国雇用統計が市場の予測よりも良かった影響などを受けて、全体景気が活気づいてきた感のあるアメリカ経済。

雇用指数の上昇と共に失業率も若干下がっているなど、大きな安心感を得られるほどではないにせよ、マーケット全体は徐々に活気づいているのは確かです。
 

各種インデックス・ファンドなどは全体的に好調な伸び率を示しています。

特に昨年から今年にかけては、際立って大きな含み益を積み上げている印象が強いように思えます。
 

不動産マーケットも売り手市場となり、人気のあるエリアは「売りに出ればすぐに完売」 といった話をよく耳にするようになりました。
 

 

 

インフレーション
 

現在のような、冷え込んだ経済状態から徐々に雪解けのように経済が回復基調にある状況は、貯蓄や投資を始めるにおいて絶好のタイミングであると思います。
 

世の中のモノやサービスの価値は、年数を重ねるにおいて徐々に上昇していく傾向があります。

このような現象をインフレーションと呼びます。

物価は上昇する傾向が高いので、ご自身の資産も、若い頃より長く保持してきた投資が徐々に上昇していく可能性がある訳です。
 

 

 

決め手は積み立て
 

貯蓄プランを計画する際、様々な選択肢がありますが、どなた様でもすぐに始められる貯蓄プランが「積み立て」です。

家を買う時や、投資をご検討の場合でも、巡ってくる好機を活かせるかどうかは、ずばり「お金を積み立てているか?」 だと思います。
 

例えば、お子様がおられる場合は18歳〜22歳の頃を見越した貯蓄計画を立てる、40歳前後の場合は20年〜30年後の老後に向けた具体的な貯蓄計画をお持ちになるなど、短期的ではなく中長期の 「積み立て」を着実に走らせることが大切です。
 

 

 

リタイアメントに向けて
 

働き方の多様化に伴い、60代を迎えても元気に働いておられる方の総人口は増加傾向にあります。

すなわち、60歳で仕事をきっぱり辞めてしまうライフスタイルは現在では珍しくなりました。
 

高齢になるにつれて、収入の内訳も変わっていきます。

労働による所得は下降傾向に変わり、同時にソーシャルセキュリティーなどのベネフィットによる収入や、メディケア(※連邦政府が運営する国の公的保険)の受給資格を得られるなど、様々なメリットも増えていきます。
 

リタイアメントに向けた貯蓄計画は、その時が来てから始めては手遅れになってしまいます。

なるべく若いうちから備えられるように、出来る範囲でご準備を始めてください。
 

楽しい老後の計画を立てる上でも、具体的なマネープランは、どなた様にも必須となるはずです。

 

(2013年4月16日号掲載)

     

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