アメリカ経済の見通し(2019.6.16)

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ishiwada new face石和田 貴光

保険エージェント

兵庫県神戸市出身。大学卒業後、新聞社系出版社にて教育広報部、営業企画部を経て、2001年8月25日に渡米。2005年10月にイシワダ保険エージェンシーを設立。カリフォルニア全域をカバーし、医療保険、生命保険、各種年金プランやペンションプランを専門とする。医療保険最大手のAnthem Blue Cross社より、カリフォルニア州 Top 1%の業績が称えられ、Premier Partnerとなる。趣味はランニング、読書。



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アメリカ経済の見通し

       

私は保険マンでありながらも、大の不動産好きでもあります。

いつも、CA州の不動産協会のデータとにらめっこをしています。

昨年度から年初にかけては鈍化傾向にあった売り買いが、3月頃から徐々に活性化しているようです。

一時的に5%程度まで引き上がった住宅ローン金利が、平均で4.27%程度まで下がった事が要因の一つかもしれません。

市場が、リーマンショック後のような悪夢の状況ほど悪くならないといった「楽観的な判断」をしている点もあるのかもしれません。

Amazonをはじめとするオンライン販売の活性化に伴い、小売業界の低迷はこれからも進む可能性が高いはずです。

小売業界の低迷は、Localの雇用を奪う要因でもありますので、IT化が進むほどに、中間層の仕事は奪われる傾向が危ぶまれます。

今現在、10年前には無かったサービスが主流になっているように、10年後はまた新しいサービスが生まれているはずです。

経済の成長と変革は、切っても切れない関係がありますので、我々も新しい変化に頑張って順応していく必要があります。

 

 

良い借金と悪い借金

借金と聞くと、ネガティブなイメージを抱きがちですが、お金の世界では、いわゆる「Good dept (良い借金)」と、「Bad dept (悪い借金)」に分けられます。

 

Good Dept (良い借金) 

  • 教育費 / College educationを受ける為のローンや、資格を取得する為のローン:学位や資格の取得後、仕事を通じて収入で取り返せる可能性が高まります。明確なキャリアプランや、良い機会に恵まれるかによって結果は異なりますが、学ぶ為に借りる借金は、その方の未来を切り開くキッカケになります。
  • 住宅ローン: 特に、少子化では無い国で暮らす場合、住宅費は賃貸よりも、購入するメリットが多いと思っています。うまくいけば、購入時と同等か、それ以上で売却が出来る点は、賃貸の場合では決して得られない要素です。

 

Bad Dept (悪い借金)

  • カーローン:車社会のアメリカでは、魅力的な車が溢れています。不必要な車への投資は、不必要な出費に直結します。世に出回るほとんどの車は、乗り出した時点で、その価値が毎日下がり続けることを念頭に、車へ投じる資金は身の丈に応じた範囲に留めるように気を付ける必要があります。
  • クレジットカード: 出来れば、使った分はその月に支払ってしまう払い切りタイプのカードがお勧めです。支払い切れない金額以上の買い物を、クレジットカードの利用枠に甘えない事が不可欠です。翌月以降に繰り延べした残高には、高い利息が適用されてしまいますので、悪循環を繰り返さない事が大切です。
  • クレジットカードのReward Programs:「今新しくクレジットカードを開設すると、来年の6月までAPR 0%!」などと宣伝をしているところや、利用した分のポイントで航空券やギフトカードに換金出来るものなどは、実質、計算をしてみるとどれも割高でお得感があるものは少ないのです。

時間の経過と共に、支払っていくお金が、知識や経験、または、資産となっていく対象は、悪い借金となりません。

 

 

行動の先にこそ結果が生まれる

資産形成に向けたプランニングを始めるのは、早いほど結果も早くついてきます。

その内、その内と、先延ばしの人にならないよう、思い立ったが吉日、少なくとも20年以上の期間でゴール設定をしたプランを走らせましょう。

思う事も大切ですが、何よりも、行動を起こさなければ、思いは形になっていきません。

身近な人で、資産形成を上手に組み立てる事が出来ている方に相談することも有効策です。

20年はとても長い道のりのように感じてしまいますが、実際は、あっという間にやって来るものだと思います。

(2019年6月16日号掲載)