有事の時こそ、掃除と整理整頓(2020.6.16)

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ishiwada new face石和田 貴光

保険エージェント

兵庫県神戸市出身。大学卒業後、新聞社系出版社にて教育広報部、営業企画部を経て、2001年8月25日に渡米。2005年10月にイシワダ保険エージェンシーを設立。カリフォルニア全域をカバーし、医療保険、生命保険、各種年金プランやペンションプランを専門とする。医療保険最大手のAnthem Blue Cross社より、カリフォルニア州 Top 1%の業績が称えられ、Premier Partnerとなる。趣味はランニング、読書。



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有事の時こそ、掃除と整理整頓

       

コロナの感染者数をニュースで見る度に、気持ちが暗くなってしまうのは私だけではないと思います。

一つ確実に言えることは、世界中の国々がコロナの収束に向けて精一杯向き合っているという事実です。

皮肉なことですが、何か難しい事の達成を目指し、豊かになるために頑張ろうと国や自治体が国民に呼びかけても、それぞれ置かれている環境や能力に差があるため、物事が上手に進むことは少ないと感じます。 

しかし、今回のコロナに向けた自粛や、街のロックダウンを行っている主たる目的は、「命を守ること」です。この点に関しては、先進国であっても、発展途上国であっても、全員が感染による死者数を抑えるための努力、つまり「命を守ること」と真正面から向き合えるはずです。

学校が閉鎖され、職場への通いが制限されたことによって、多くの人は自宅で過ごす時間が格段に増えています。

こういった状況は、おそらく、我々が生きている間に、何度も経験出来ない非常に稀な現象です。用事がない時は、自宅でおとなしく過ごすだけで、外出時に感染者に出くわすリスクを抑えられますし、外で感染し、そのまま他者に感染を広げるといったリスクも抑えることが出来ます。 

不要不急の外出を避け、1日でも早くコロナの収束を迎えたいと心から切望します。

私自身、自宅で過ごしている時間で積極的にやっていた事は、とにかく家じゅうの全ての場所を掃除し、不必要なモノを徹底的に減らした事です。

普段とは異なり、時間はいくらでもありましたので、よく見ないと見えないほどの天井のクモの巣まで、雑巾やぶらしで徹底的に除去しました。

もともと掃除は苦手で、こういった作業は得意ではなかったのですが、自分と家族のためだと心を入れ替えてやってみると、意外に楽しかったです。

昔、夢中になった音楽や、ラジオを聞きながら掃除をしていると、あっという間に数時間が過ぎますし、良い運動にもなります。

 

 

20年後になりたい姿を意識

家じゅうを徹底的に掃除してみると、とにかく不必要なモノがあちこちにある事が分かりました。

要らないモノも、「限りある自分の稼ぎから買っている支出」であることに変わり有りません。

そう考えますと、いかに不必要なモノを買う事で、「時間や労力を無駄にしてきたか?」 を痛感する訳です。

 

資産形成を行う際に大切な点は、「1.ゴール設定」と、「2.達成までの過程」を煮詰めること、最後に「3.継続させる為の工夫」があります。

  1. 何をゴールにして頑張るか? が無いままでは、自分自身が納得出来る将来の豊かさを得ることは不可能です。
  2. ゴールを決めたら、その達成に向けた具体的な進め方、時間軸の設定をしっかり煮詰めて作成していきましょう。
  3. 多くの人が理想とするゴールにたどり着けない理由の一つに、途中で心が折れ、諦めてしまう事が挙げられます。ですので、自分なりに続けていけるための上手な工夫を加えることも大切だと思っています。

 

資産形成とは、将来、今よりも豊かになるための作戦ですので、今は手に出来なくとも、将来は手にしていたい何かを追いかける行為でもあります。

私がお客様によくお伝えするのは、「では、20年後になっていたい姿を次に会うまでに考えておいて下さい」ということです。

例えば、「到底手が出ない憧れの住宅地に、20年後は住んでいる」といった事や、「毎年夏にはハワイの別荘で3か月ほど過ごし、それ以外は賃貸に出す」など。 

20年間と言いますと、相当まとまった年月ですよね。

困難な目標も、20年越しの達成を目指して取り組めば、何も考えずに生きていくよりも、その達成率は格段に上がるだけで無く、努力するモチベーションが長続きする恩恵もあると思います。

(2020年6月16日号掲載)