最初に始めるファイナンシャルプラン(2016.8.16)

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ishiwada new face石和田 貴光

保険エージェント

兵庫県神戸市出身。大学卒業後、新聞社系出版社にて教育広報部、営業企画部を経て、2001年8月25日に渡米。2005年10月にイシワダ保険エージェンシーを設立。カリフォルニア全域をカバーし、医療保険、生命保険、各種年金プランやペンションプランを専門とする。医療保険最大手のAnthem Blue Cross社より、カリフォルニア州 Top 1%の業績が称えられ、Premier Partnerとなる。趣味はランニング、読書。



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最初に始めるファイナンシャルプラン

       

アメリカ生活が始まって、一番最初に苦労される点は、滞在ステータス (VISA)の取得ではないでしょうか。

すぐに永住権が取得できた方でも、生活のリズムが整い、こちらでの暮らしが安定してくるまでに、数年の年月がかかる場合がほとんどであると思われます。

 

生活のリズムが整うとは、収入に対する支出の流れが定着し、毎月のお金の流れをしっかり把握できる状態を意味します。

 

このお金の流れをしっかり把握することは、安定した生活を築く上でとても重要ですので、感覚で貯めたり使ったりする人は、最低でも半年間は家計簿をつけるなどの訓練を重ねて、お金の出入りをしっかり把握するように頑張りましょう。 

 

ある程度、お金の流れが把握できるようになって最初に始めるファイナンシャルプランの一つに、生命保険に加入する方法が挙げられます。 

 

ご結婚を機に検討される方や、お子様がお生まれになったタイミングで検討される方も、生命保険は中・長期で助けになるプランです。  

 

 

貯蓄性のある生命保険

 

生命保険とは、大勢の加入者が保険料を負担し合い、いざという時に給付を受けられるといった「相互扶助」 の仕組みで成り立っています。 

 

いざという時とは、被保険者の死亡時を差し、指定された受取人が死亡保障金を受け取れるルールです。 

 

生命保険は大きく区別すると、2種類に分けることができます。

 

1. 掛け捨て型生命保険:死亡保障額に対する保険料が割安。保障期間は30年間まで

※カーローンや住宅ローンなど、負債を抱えている場合など、万が一に備えて大きな補償を割安の保険料で購入できるプラン

2. 積立型生命保険:保険料に利息が付く貯蓄性があるプラン。保障期間は最長121歳まで

※支払っていく保険料に利息が得られるので(現在、4~7%程度)、20~30年以降に自由になる資金を貯蓄していきたい方に人気のプラン 

 

さらに、積立型生命保険は、大きく分けて2種類に分けることができます。

 

A. Whole Life Insurance:終身保険とも呼ばれる生命保険で、支払い期間は一括支払いから、100歳まで支払う方法など、支払期間の選択が可能です。支払っていく保険料にはキャッシュバリュー(積立金)が得られるメリットがあります。

※契約した保証額に対する保険料を、加入後に変更不可。

B. Universal Insurance:ユニバーサル保険と呼ばれる生命保険で、統計では、アメリカで積立型生命保険に加入される方の過半数が加入しているほど人気のある生命保険です。死亡保障金に対する保険料は、加入時にある程度自由に設定できます。キャッシュバリューの運用方法を、自身で選択できるなど、終身保険よりも自由度と投資性が高い点が特徴です。

※契約した保証額に対する保険料を、加入後に変更可能。

 

 

 

生命保険の格付け

 

信頼性の高い保険会社の見分け方としまして、格付け会社によるRatings(格付け)が一つの目安となります。 

 

それぞれの保険会社の信頼性は、A++ (Superior) / A- (Excellent / B+ (Weak) / CC (Very Week) などといった評価軸で、細かく格付けされたデータを参照することが可能です。格付けとは、それぞれの保険会社の財務、運営状況などを判断する際に役立ちます。 

 

米国の格付け会社として有名なところは、S&P (Standard & Poor's)、A.M.Best Company、Fitch Ratingsや Moody's Investors Serviceがあります。

 

「リスクはなるべく抑えた上で殖やしたい方」や、「多少のリスクを取っても高いリターンを狙いたい方」など、それぞれ目的に応じて適切なプランは異なります。

 

(2016年8月16日号掲載)